設定不要のおまかせカメラ――LUMIX「DMC-FX55」:レビュー(1/6 ページ)
パナソニック「DMC-FX55」のウリは、自動で最適なセッティングにしてくれること。カメラを構えれば後は押すだけでOK、って感じのスナップデジカメなのだ。
それにしても、LUMIXは年々進歩している。業界においては後発のシリーズだが進歩の速度は速く、いつの間にかコンパクトデジカメではトップ3の常連になった。
手ブレ補正、広角ズームというトレンドを作ったし、他社に先んじられた技術も1年後にはちゃんと追いついてくる。パナソニックの底力あなどりがたし、というところだ。
2007年春モデル(DMC-FX30:レビューなど)では薄さを強調していたが、他社が先を急いで充実させてきた「顔認識機能」については手つかずだった。それを本製品を含む2007年秋モデルではしっかりフォロー。しかも、顔認識のみならず、多くのシーンを自動的に認識する「インテリジェントオート」(おまかせiAモード)を搭載してきたのである。これがなかなか面白い。
より進化した広角系コンパクトデジカメ
今回レビューするのは、その2007年秋モデルのひとつ、「DMC-FX55」(以下、FX55)。3インチ液晶パネルを搭載したモデルだ。
レンズは28-100ミリ相当の3.6倍 ライカDC VARIO-ELMARITレンズ。CCDは1/2.5インチの810万画素。
もちろんレンズには光学式手ブレ補正機構が内蔵されている。手ブレ補正の効き具合は相変わらずよく、コンパクトデジカメではトップクラスといっていいだろう。
撮影最短距離は通常で、50センチから、マクロでワイド端で5センチから、テレ端で30センチからとなっている。通常モードでもうちょっと近寄れるとうれしいが、後述するiAモードを使えばまったく気にしなくてよい。
ISO感度は最高ISO1600。さらに高感度モードにすると画像サイズは3メガ相当に落ちるが、最高ISO6400まで増感してくれる(このときのISO感度はオートのみとなる)。
ISO感度についてもさらにインテリジェントISO感度モードが自動的に感度をコントロールしてくれる。これについても後述する。
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