日立、iVポケット搭載の60V型デジタルハイビジョンプラズマ“Wooo”
日立製作所の薄型テレビ“Wooo”から、60V型の大画面デジタルハイビジョンプラズマが登場。リムーバブルHDDのiVDR-Sに対応する。
日立製作所は9月20日、薄型テレビ“Wooo”の新製品として、デジタルチューナー内蔵の60V型フルハイビジョンプラズマテレビ「P60-XR01」を発表した。11月15日から販売を開始する。価格はオープンで、実売想定価格は85万円前後。
2007年4月より販売している“Wooo”「01シリーズ」の特徴である、リムーバブルHDD「iVDR-S」対応スロット「iVポケット」を備えるほか、250GバイトのHDDを内蔵し、ハイビジョン画質の映像を録画できる。内蔵HDDに録画した番組をiVDR-Sにムーブすることも可能で、最大9倍速でデータを転送する。また、どのiVDR-Sに何の番組を録画したか記録する「ライブラリ機能」で、テレビからはずしたiVDR-Sの内容も調べることができる。
HDトランスコード/トランスレート技術「XCodeHD」を採用し、通常の約半分のビットレートでハイビジョン映像を録画できるTSEモードを搭載した。これにより内蔵HDD容量の約2倍となる500Gバイト相当の録画が可能となっている。
地上/BS/100度CSデジタルチューナーを2つ搭載しているため、見たい番組が重なっても片方を視聴しながら、もう片方を録画することができる。また、地上アナログチューナーも2系統装備した。
プラズマパネルは1920×1080ピクセルの「フル HD ALIS パネル」を採用する。輝度は1000カンデラで、コントラスト比は1万:1。APDC(次世代PDP開発センター)方式での動画解像度900本以上となる。「新ダイナミック MBP カラーフィルター」で広い色再現範囲を実現し、「ファインブラックフィルター」により明るい部屋でもくっきりとした黒を表現するという。また、毎秒24コマで撮影された映像を、中間フレームを作成することで毎秒60コマに変換する「なめらかシネマ」機能を備え、自然な動きを再現する。
脱着可能なスピーカーを本体左右に備え、別売りのスピーカースタンド「TB-PED6071」(店頭予想価格3万5000円前後)に取り付けることで、本体から離れた位置に設置することができる。またデジタル放送の番組ジャンル情報をもとに、スポーツや音楽、映画などそれぞれのジャンルに合わせた音場を自動で切り替える「自動音声モード」を備えている。音声のパワーアンプ出力は13.5ワット+13.5ワット。
入出力端子としてHDMI入力を3系統、D4入力を2系統、S2ビデオ入力を2系統、コンポジット入力を3系統装備したほか、モニタ出力、サブウーファー出力、i.LINK(DV入力対応)、光デジタル出力、電話回線端子、LAN端子などを備えている。またSD/MMCメモリーカードスロットも搭載した。
本体サイズは設置用の固定スタンド「TP-6001FST」(4万2000円)を取り付けた状態で、1773(幅)×1018(高さ)×483(奥行き)ミリ。重さは97.9キロ(スタンド込み)。
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