ビクター、D-ILAプロジェクターの新フラグシップ「DLA-HD100」:PCでガンマカーブを編集(2/2 ページ)
ビクターはD-ILAプロジェクターの新しいフラグシップ機となる「DLA-HD100」を発表した。新しいD-ILAデバイスとWire-Grid光学エンジンの採用により、ネイティブコントラストで3万:1を実現している。
機能面で追加されたのは、まずズームとフォーカスの電動化だ。フジノン製のアルミ鏡筒電動2倍ズームレンズを搭載し、微妙な倍率やフォーカスの調整もリモコン操作で行えるようになった。光学レンズそのものは変わっていないため、約3.1〜6.2メートルの間で100インチ(16:9)を投写できる柔軟性はHD1から継承。また手動のレンズシフト機能も備えており、上下80%、左右34%の範囲で投写エリアを移動できる。
動作音は、ランプ標準モード時で24dBとHD1の25dBよりも1dBだけ小さくなった。「“うなり”などの音色を改善したため、数値以上に小さく感じるはずだ」(同氏)
2つのHDMI端子はVer.1.3でDeep Colorもサポート。入力端子部は、横幅24ミリのワイヤーワールドが2本使えるように端子間の距離を広げるなど、使い勝手の改善を図っている。さらにHDMI端子は1080p/24Hz対応。PC信号入力もサポートし、市販のDVI-HDMIアダプタを使用してVGA〜SXGAの画面を投写できる。
PCでガンマ調整
もう1つの機能追加が画質調整だ。DLA-HD1に搭載されていた4つのプリセットモード(ノーマル、シアター1,2、ダイナミック)はそのままだが、新たに「カスタム」を設け、WRGBそれぞれのガンマカーブを調節できるようにした。OSD上では12の調整ポイント、またシリアルポートを使ってPCと接続すれば任意のポイントでカーブを編集できる。
PCを使用する場合、調整した設定をファイルとして保存し、コンテンツに応じて使い分けることができる点もメリットだ。ただし、調整中に映像の変化をリアルタイムに確認できるのはOSD上で作業した場合のみ。
PC用のガンマカーブ編集ソフトは、同社サイトで公開する予定だ。提供時期は未定ながら、同社では製品の発売にあわせたいと話している。そのほかの主な仕様は下表の通り。
製品名 | DLA-HD100 |
---|---|
表示デバイス | 0.7型D-ILAデバイス×3 |
解像度 | 1920×1080ピクセル |
レンズ | 電動倍ズーム・フォーカスレンズ(F3.2〜4.3) |
レンズシフト | 上下80%、左右34% |
光源 | 200ワット超高圧水銀ランプ |
輝度 | 600ルーメン |
コントラスト比 | 30000:1 |
ビデオ入力 | HDMI×2系統、コンポーネント×1系統、S端子×1系統、コンポジット×1系統 |
外形寸法 | 455(幅)×172.5(高さ)×418.5(奥行き)ミリ |
重量 | 11.6キログラム |
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