「アナログビデオにさようなら」、シャープがBDレコーダーを発表:速報
シャープがBlu-ray Discレコーダーを発表した。HDDレスで「21世紀のビデオデッキ」を狙うシンプルタイプと、最大1TバイトのHDDを搭載する高機能タイプを用意。
シャープは9月26日、Blu-ray Discレコーダー「BD-AV1」「BD-AV10」を10月27日より、Blu-ray Disc+HDDの“AQUOSブルーレイ”「BD-HDW20」「BD-HDW15」を12月1日より販売開始すると発表した。価格はいずれもオープン。実売想定価格はBD-AV1が10万円前後、BD-AV10が12万円前後。BD-HDW20が30万円前後、BD-HDW15が20万前後。
BD-AV1/AV10は録画メディアを書き換え可能なBD-REのみ(HDD非搭載)とすることで煩雑さを解消、ビデオテープの感覚でハイビジョン放送の録画と再生が楽しめる「21世紀のビデオデッキ」を狙う製品。BD-AV10は2層ディスクの録画/再生にも対応する。
HDMIによる連係機能「AQUOSファミリンク」のほか、世界最速(同社)というスタンバイ状態からの高速起動なども備えている。BDビデオソフトの記録されたディテール感を再現する「AQUOS画像エンジン」やHDMIの信号を最適化する「コモンモードフィルター」などの高画質化機能も搭載する。
チューナーは3波対応デジタルチューナーを1基搭載しており、ラテ欄形式のEPGから録画予約が行える。カラーバリエーションも豊富で、BD-AV1はブラック/ホワイト/レッドの3色、BD-AV10はブラック/ホワイト/レッド/シルバーの4色を用意する。
BD-HDW20/HDW15は最大1TバイトのHDDを搭載(BD-HDW20)するほか、BD-R/REの2層ディスクへの録画/再生にも対応する高機能型。チューナーは3波対応デジタルチューナーを2基搭載する。
BD-R/REの2層ディスクの利用時には、地上デジタル放送(17Mbps)で約6時間の録画が行える(HDモード時)。HDDへの録画ももちろん可能で、HDDからBD-R/REへムーブする際には、最高5倍の高速ムーブが行える。
両モデルともにi.LINKも備えており、接続したHDV方式のビデオカメラで撮影した映像をBD-RE(BD-AV1/10)ないしHDD(BD-HDW20/15)へダビングできる。BD-HDW20/15ではHDDへダビングした映像を編集し、BD-R/REへ書き込むことが可能だ。
同社副社長の松本雅史氏は「アナログビデオデッキは20世紀に置いていくもの」とアピール。「2011年までにすべてのビデオをAQUOSブルーレイにする」と新製品を21世紀のスタンダード録画機器と位置づける
詳細は別途記事を掲載する。なお、注目のコピーワンス規制緩和への対応については、「放送波ダウンロードにて対応できるかと考えているが、(規制緩和の)詳細が明らかになっていないのではっきりしたことは言えない」(同社)としている。
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