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ダイアナ事故死、その時、女王は!?――「クィーン」新作DVD情報

ダイアナ元妃の交通事故死に揺れるイギリス王室。その時、エリザベス女王は何を思ったのか?スキャンダルに揺れる王室秘話を映像化した秀作ドラマ。

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クィーン スペシャルエディション

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 ダイアナ元皇太子妃の死を巡るイギリス王室の苦悩に迫った秀作ドラマ「クィーン」が10月24日、スペシャルエディションとしてDVDリリースされる。

 特典はメイキング映像、キャスト&スタッフインタビュー、スティーヴン・フリアーズ監督と脚本家ピーター・モーガンによる音声解説、各種予告編とTVスポットを収録。初回特典としてポストカードブックとブックレットを封入。

 1997年8月30日の深夜。ダイアナ元皇太子妃と恋人のアルファイド氏の乗った車は、パパラッチとの激しいカーチェイスの末に大破し、2人は交通事故死を遂げる。チャールズ皇太子(アレックス・ジェニングス)との離婚後、民間人となった彼女の死に対してイギリス王室ができることは何もない。彼女の死に口を閉ざすエリザベス女王(ヘレン・ミレン)に、国民は不信感を募らせていく。

 この空気をいち早く察したのは、当時首相になったばかりの若きトニー・ブレア(マイケル・シーン)だった。王室と民衆の橋渡しをしようと奔走するブレア首相。だが、女王は彼の進言も聞かず、孤立を深めていく。

 「危険な関係」「ハイ・フィデリティ」のスティーヴン・フリアーズ監督が、事故からダイアナの国葬がとり行われる数日間の英国王室の様子、エリザベス女王の一挙手一投足にスポットを当てる。

 アカデミー賞ほか、各映画賞を総なめにしたヘレン・ミレン(「ゴスフォード・パーク」「カレンダー・ガールズ」)は、白くて濃いメイクを施し、カツラをつけ、しゃべり方まで女王とウリ二つ。外見だけではなく、これまでの因習的な制度の中で経験することのなかった時代の波に直面し、苦悩する姿を見事に演じきっている。まさに一世一代の当たり役である。

 王室内での女王の日常生活に好奇心を満たされ、王室メンバーと新首相のスリリングな駆け引きも面白い。また、政治的な主張を避け、あくまで威厳と人間味をもった女王その人をクローズアップしているので、共感できる部分も多いはず。

 それにしても、存命中の女王を描くとはとてもチャレンジ精神旺盛なイギリス映画界、そして寛容なイギリス王室。さすがユーモアの本場!

関連サイト:http://www.queen-movie.jp/(公式サイト)

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