ニュース
ヤマハがハイグレードHi-Fi製品を拡充、アンプとCDプレーヤーを発売(2/2 ページ)
ヤマハは、プリメインアンプ「A-S2000」とSACD/CDプレーヤー「CD-S2000」の2製品を12月中旬に発売する。昨年の「Soavo」に続くハイグレードHi-Fiの新製品だ。
CD-S2000では、D/Aコンバーターをプラス側、マイナス側にそれぞれ一基ずつ用い変換精度を向上させる差動方式のDAコンバーターをL/Rに搭載。プラス/マイナスの各出力は独立したローパスフィルターに入力され、出力端子に至るまで全段を完全にバランス伝送とした。
一方のA-S2000も、XLRバランス入力端子からスピーカー端子の直前まで、フォノイコライザーとヘッドフォンアンプを除くすべてのオーディオ回路をバランス化。また出力段のプラス側とマイナス側に同一極性の出力素子を採用し、NFB(Negative Feedback)や電力供給を左右のチャンネルそれぞれのプラスとマイナス側を独立させてスピーカー駆動を完全に対称化した。
さらにA-S2000では、電源供給をクリーンにするため、パワーアンプ用の大容量パワーサプライ4基をグラウンドから完全に浮いた形(フローティング)で搭載している。これらの手法を含め、ヤマハは「フローティング&バランス・パワーアンプ」方式と呼称している。
外装の仕上げはアンプ/CDプレーヤー共通で、ヘアライン加工のフロントパネルと天然木全面突板仕上げ。シルバーモデルはナチュラルバーチ、ブラックモデルはダークブラウンのサイドウッドを組み合わせた。また脚部にはスパイク/パッド選択式のレッグを備えている。
そのほかの主な仕様は下表の通り。
製品名 | A-S2000 |
---|---|
定格出力 | 90ワット+90ワット(8オーム)、150ワット+150ワット(4オーム) |
実用最大出力(JEITA) | 120ワット+120ワット(8オーム)、190ワット+190ワット(4オーム) |
音声入力 | 6系統(XLR×1、RCAピン×4、フォノ×1) |
音声出力 | 2系統(プリアウト1、レックアウト1) |
外形寸法 | 435(幅)×137(高さ)×465(奥行き)ミリ |
重量 | 22.7キログラム |
価格 | 20万8950円 |
発売時期 | 12月中旬 |
製品名 | CD-S2000 |
---|---|
再生メディア | SA-CD、CD、CD-R/RW(MP3、WMA再生対応) |
周波数特性 | 2Hz〜50kHz(SA-CD)、2Hz〜20kHz(CD) |
高調波歪率 | 0.0017%以下(SA-CD)、0.002%以下(CD) |
ダイナミックレンジ | 110dB以上(SA-CD)、100dB以上(CD) |
SN比 | 116dB以上 |
音声出力 | アナログXLR(バランス)×1、光デジタル×1、同軸デジタル×1、アナログRCAピン×1 |
外形寸法 | 435(幅)×137(高さ)×440(奥行き)ミリ |
重量 | 15キログラム |
価格 | 17万6400円 |
発売時期 | 12月中旬 |
関連記事
- “大人”がピュアオーディオに興味を持つ理由
手軽な圧縮音楽ではなく、迫力のサラウンドでもない。最近、2chのピュアオーディオ機器が人気を集めているという。その背景について、“大人のための試聴会”を主催するヤマハに話を聞いた。 - ヤマハ、3次元シネマDSP搭載の新フラグシップ「DSP-Z11」を発表
ヤマハは「シネマDSP HD3」を搭載したフラグシップAVアンプの新製品「DSP-Z11」を12月10日に発売する。THX Ultra2 Plusに準拠した11.2ch仕様の「HD時代の最高級AVアンプ」(同社)だ。 - ハイエンドオーディオの復権
最近、「ハイエンドオーディオ」の市場が活況を呈している。市場の変化もあるだろうが、なぜこのタイミングでハイエンドオーディオが復権の兆しを見せているのか、大学で音楽理論の教べんもとる麻倉怜士氏に考察してもらった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.