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フィンチャー監督が挑む猟奇殺人の闇――「ゾディアック」新作DVD情報

「セブン」のデビッド・フィンチャー監督が、アメリカ犯罪史上に名を残す連続殺人事件を映像化!いまだ未解決のこの事件、犯人は一体誰なのか!?

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ゾディアック 特別版

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 アメリカ犯罪史を変えたと言われるゾディアック事件を題材にした話題作「ゾディアック」が、11月2日に特別版としてDVDリリースされる。特典映像には、デビッド・フィンチャー監督や原作者のロバート・グレイスミスのインタビューを交えた27分の舞台裏映像を収録。

 ゾディアック事件とは、1960年代末からアメリカ・カリフォルニア州で起きた、いまだ解決していない連続殺人事件のこと。ゾディアックとは、サンフランシスコの新聞社に送りつけられた手紙の中で、犯人自らが名乗った名前である。過去の殺人事件を告白する犯行声明と謎の暗号文が新聞に掲載されたことから、専門家から一般市民まで暗号文を解読しようと躍起になり、全米の注目を集めることに。犯人はまるでゲームを楽しむかのように殺人を繰り返し、サンフランシスコ市民をパニックに陥れていく。

 新聞社の花形事件記者ポール・エイブリー(ロバート・ダウニーJr.)と同僚の風刺漫画家ロバート・グレイスミス(ジェイク・ギレンホール)、さらに事件を担当した刑事のデイブ・トースキー(マーク・ラファロ)とウィリアム・アームストロング(アンソニー・エドワーズ)は、このゾディアック事件にのめり込み、人生を狂わせる。

 白昼の湖畔で若いカップルが襲われたり、深夜の市街地でタクシー運転手が射殺されたりと、どの場面にも異様な緊張感が漂う。「セブン」のフィンチャー監督とは相性が良さそうなテーマだが、前半の犯罪推理劇から一転、後半は事件に固執するあまりに神経を病み、自分を追い込む男たちの運命にスポットを当てていくあたりが興味深い。その姿には哀れみを感じるほど悲惨なのだ。のめり込むのは禁物、何事もほどほどに、ということか。

 ちなみに「ダーティハリー」に登場する殺人犯スコルピオは、このゾディアックがモデル。157分間、あっという間というのはさすがにウソになるが、「ジャーヘッド」「ブロークバック・マウンテン」のジェイク・ギレンホールを筆頭に、俳優がみな出色の演技をみせ、見応え十分のミステリー・ドラマとなっている。

関連サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/zodiac/(公式サイト)

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