アドレナリンを出し続けなければ、即死亡――「アドレナリン」：新作DVD情報

毒を盛られて、アドレナリンを出し続けないと死んでしまう。だから、強盗にカーチェイスに、恋人と大勢の前でセックスと、もう何でもアリ。こんなバカな設定で飛ばしまくるB級アクションの快作！

[本山由樹子，ITmedia]

アドレナリン

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　ジェイソン・ステイサムが爆走し、暴れまくるノンストップ・アクション「アドレナリン」が、11月23日にDVDリリースされる。

　特典のオーディオ・コメンタリーには、マーク・ネヴェルダインとブライア・テイラーの両監督による撮影秘話が満載。他にも、ほとんどの場面をHDカメラで撮影し、ときにローラーブレードを履いて役者を追いかけながら撮ったという舞台裏が楽しめるメイキング映像「HDカメラ撮影のチャレンジ」、オリジナル劇場予告、ミュージック・クリップ、プロダクション・ノートを収録。

　シェブ・チェリオスは、狙った獲物は逃がさない凄腕のスナイパー。ある日、目を覚ますと、宿敵リッキー・ヴェローナから「お前に毒を注射した。あと1時間の命だ」とDVDメッセージが。意識はモウロウ、心臓はバクバク。日頃ドラッグを手配してもらっている医者に相談すると「その毒は中国製。体内でアドレナリンを出し続けないと、死ぬぞ」と聞かされる。シェブはあらゆる方法で興奮状態を維持しながら、ロスの街を駆け巡る。果たして、解毒剤は見つかるのか？黒幕は一体誰なのか？

　生き延びるため、興奮し続ける。もう、この設定だけで、バカ丸出し。ドラッグを摂取し、レッドブルをガブ飲み。病院で人工アドレナリンを求めて拳銃を振り回して大暴れ、手術着で変装して病院を抜け出したのはいかが、なぜか尻は出ている。ほかにも、鼻炎スプレーにAED、強盗、警察とのカーチェイス、挙句の果てにはチャイナタウンのど真ん中で恋人とセックス。よくもまあ、次から次へとやるもんだ。

　主演は「トランスポーター」シリーズで知られるジェイソン・ステイサム。しかめっ面に坊主頭、鍛え抜かれた肉体がトレードマークで、クールな印象が強い。そんな彼が慌てふためく姿だけでも十分笑えるが、バイクの曲乗りや、3000フィート上空でのファイトも自分でこなすという、さすが元アスリートな一面も見せている。

　最後には何でシェブが興奮し続けているかなど、どうでもよくなってくる。ここまでクダらなくて、大笑いできるアクションも久々。B級映画の快作、秋の夜長に是非どうぞ！

関連サイト：http://www.adrenaline-movie.com/（公式サイト）

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