「空清機が入ってる」ようなエアコン、東芝「大清快」
東芝は、ルームエアコンの新製品“大清快”「BDRシリーズ」を12月から順次発売する。「Wみはりセンサー」と新開発のプラズマイオンチャージャーで空気清浄機能をアップ。省エネ性も両立させた。
東芝は11月6日、ルームエアコンの新製品“大清快”「BDRシリーズ」を発表した。空気清浄機能「エコ de クリーンシステム」を強化しながら省エネ性能も向上させた。2.2kWから7.1kWタイプまで9機種を揃え、12月1日から順次発売する。
空気清浄機能は、独自のイオン発生器と集塵機構を組み合わせた新しい方式を開発。室内のホコリとニオイを見張る「Wみはりセンサー」で空気中を浮遊する花粉やウイルス、ハウスダストを検知し、集塵と換気の機能を使い分ける。
ホコリを集めるのは、新開発の「プラズマイオンチャージャー」。1ccあたり最大60万個のマイナスイオンを発生し、ウイルスやハウスダストを帯電させ、熱交換機のアルミフィン表面でキャッチする。アルミフィンには特殊樹脂コーティングが施されており、エアコン動作中に発生するドレン水がフィンに落ち、汚れが洗い流される仕組み。汚れはドレン水と一緒に屋外に排出されるため、メンテナンスの手間が省ける。
省エネ性能も向上させた。新製品には、業界初の1サクション方式ツインロータリーコンプレッサーとスマート・プレ・スッチングインバータを搭載。また空気清浄機のプラズマ空清ユニットも従来より通風抵抗を10%軽減させてエネルギーの消費効率をアップ。10年前の同等機種に比べ、約34%という大幅な消費電力の削減を図った。これは「16本の杉の木が1年間かけて吸収する二酸化炭素量に相当する」(同社)。
東芝キャリアの辰巳光好統括技師長は、「BDRシリーズは、本格的な空気清浄機が、まるごと1台入っているようなもの。空清機能の強化と省エネ性能は相反するものであり、他社製品では実現していない」と胸を張った。
運転モードには、新たに「スポットモード」を搭載。たとえば広いリビングルームに1人で居る場合、リモコンの「気流切換」ボタンでスポットモードを選択すると、ソファなど特定の場所(予め設定が必要)に風を送ることで、体感温度を変えずに最大30%の省エネを実現するという。
また、リモコンの「おしえて」ボタンを押すと、液晶画面に運転時間や電気代、室内外の温度などをリアルタイムに表示する機能を設けた。「使用状況がわかることで、省エネでエコな生活をサポートする」(同社)。
“大清快”BDRシリーズは、12月1日から順次発売される。価格はいずれもオープンプライス。店頭では個室向けの2.1kWタイプが9万円前後、標準的な4.0kWタイプで25万円前後、7.1kWタイプで33万円前後になる見込みだ。
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