パーティモードは、いわば選択肢のない「黒ひげ危機一髪」だ。何人かで順番にコインを投入していき、爆発させた人が負け(あるいは勝ち?)となる。黒ひげなら剣を刺す場所を選べるが、貯金爆弾はひたすら同じところにコインを投入していくだけ。運と確率が頼りだ。
パーティモードに切り替えるには、「設定切替スイッチ」で危険度を設定し、電源スイッチを「PARTY」にあわせる。危険度は、爆発する確率が1/30、1/10、1/3の3段階あるので、人数にあわせて選択しよう。ただ、ある程度はコインが貯まらないと爆発時の迫力に欠けるので、できれば1/10以上で臨みたい。
パーティモードにすると、妙に大きな音でオープニングが流れ、ゲームスタート。コインを投入するたびに恐ろしげな効果音が鳴り、爆弾が震え出すが、ここで慌てて次の人にバトンタッチしてはいけない。仮に“アタリ”でも、貯金爆弾はしばらく沈黙の時間をおいてから爆発するからだ。この、なんともいえない“間”がスリリングな雰囲気を盛り上げてくれる。
では、ビデオスタート。
ご覧の通り、肝心の爆発は意外と怖くない。もっとお金が詰まっていると、扉が勢いよく開いたときに派手に飛び散るのかもしれないが、やはり“爆発音”のようなものが欠けているからだろう。ここは「おしおきだべぇ〜」と言ってから爆発するくらいの芸は身につけてほしいもの。そしてドクロ型のキノコ雲を……。無理ですね。すみません。
それはともかく、貯金爆弾が爆発した後というのは妙に空しいものだ。散らばったコインが空しい。拾い集めるのが空しい。爆発したのに貯金箱の中に残っちゃってるコインを見つけると、もっと空しい。あえて例えるなら「全国の女子高生の皆さん」が今はいったい何歳になっているんだろう? と想像するくらい空しい。
だから、ちゃんと貯金しよう。やっぱり「貯金爆弾」は最凶の貯金箱なのだ。
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