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第88回 冬と野鳥の関係今日から始めるデジカメ撮影術(2/5 ページ)

冬、空気がきりっとした中を撮影散歩するなら、ぜひ野鳥にも目を向けてみよう。本格的な機材じゃなくても大丈夫。ちょっと視線を遠くへ向けるだけで、意外に鳥がいるものなのだ。

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 小さい鳥を撮るときに難しいのはピント。相手が歩いてたり木々の奥に止まってると、思わぬところにピントがあった写真になる。カメラがどこにピントを合わせたか確認して撮る、撮ったら拡大再生してピントを確認する。どうしても狙ったところにピントが合わなかったら(コンパクトデジカメの場合はよくある)、撮る角度を変えたり同じような距離の他の枝にピントを合わせるなどの工夫をしたい。

 普通は水辺にいる。右は川原をひょこひょこ歩いてたとこを撮影したもの。座ってぼーっとしたら向こうから近づいてきてくれたのだ。歩いているときはピントがむずかしい。最新の中級一眼レフならよいが、初心者向け一眼レフやコンパクトデジカメだと間に合わなくて、右のようにボケてしまう(ピントが後ろに合ってしまった)。

 でもまあ狙ったところにピントをあわせようと思ったら一眼レフの方が有利だ。今回はほとんどデジタル一眼レフに低価格な望遠レンズを装着して撮影している。

 最後は冬鳥として「ジョウビタキ」を。お腹がオレンジ色でなかなか可愛い。

遠かったので撮影後にトリミングしてある。夕日を浴びたジョウビタキ(左)。まんまるだけど、実は同じ鳥。角度や日差しの具合でによってお茶目に見えるところが面白い(右)

川辺の鳥

 身近な鳥に比べると、川辺の鳥は撮りやすい。理由は2つ。ひとつは「大きな鳥が多い」。もうひとつは「川は見通しがいいので見つけやすい」。

 大きくてどこにでもいて撮りやすい鳥といえば、やはりサギ系。でかくて青くて(青といっても灰色に近い大人っぽい感じ)勇壮なアオサギ、くちばしが黄色くてでっかいダイサギ、くちばしが黒くてこぶりで足首から先がなぜか黄色いコサギ(たぶん、一番よく見かける)頭が黄色いアマサギ(東京では見たことない)、首が短くて渋いグレーのゴイサギ。

 これだけ白くて大きいと、コンパクトデジカメでもそれなりに撮れるが、注意点がひとつ。

 それは露出。川面や対岸の茂みはだいたいにして「暗い色」をしてる。カメラはその暗い色に引っ張られちゃうので、日差しを浴びた白い鳥は「真っ白」になっちゃうのだ。

コサギ。日差しを浴びてると真っ白なので、背景に露出があうとこんな風にトんじゃう(左)。そこで−0.7の補正をかけて撮り直し。背景は暗くなるが、白い羽毛のふわっとした感じにちゃんと撮れる(右)

 よって、川面にいる日差しを浴びた白い鳥を撮るときは、液晶モニターでチェックしつつ、マイナスの露出補正が欠かせない。

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