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第88回 冬と野鳥の関係:今日から始めるデジカメ撮影術(5/5 ページ)
冬、空気がきりっとした中を撮影散歩するなら、ぜひ野鳥にも目を向けてみよう。本格的な機材じゃなくても大丈夫。ちょっと視線を遠くへ向けるだけで、意外に鳥がいるものなのだ。
オマケはカワセミ
最後に人気のカワセミ。光の加減で青くも緑にも見える鮮やかな羽根と、オレンジ色のお腹。その上くちばしが大きくてユーモラスな外観。大人気の鳥である。
あまり見かけないのだが、いるところにはいる。当たり前か。水がきれいな川辺でエサが豊富で営巣できる場所があればという感じ。テリトリーが決まってるので、カワセミ出現ポイントは、土日になると野鳥撮影好きが集まってくる。カワセミを探すよりそれを撮ってる人を探す方が早いくらいである。
左は逆光のカワセミ。露出補正をして明るく撮ったが、これだと色が分かりづらい。好きな人は毎週のように通い、いい距離でいい背景でいい日差しのあたる瞬間を待っている。待ってたらいい場所に止まってくれた(写真右)。枝が邪魔だが順光だと色がよく分かる。
カワセミが飛ぶさまも非常にきれいである。それも上空ではなく、川面スレスレを超高速で低空飛行する。とても速いが、直線的な動きで同じ場所をいったりきたりするのでじっくり待ってれば追えないことはない。
珍しい鳥や小さな鳥をじっくり撮るには三脚や明るい超望遠レンズ(それこそ何10万円もするような)が必須だが、一眼レフなら300ミリくらいのレンズ(最近は低価格な望遠ズームレンズもある)、コンパクトデジカメなら12〜18倍ズームデジカメがあれば結構撮れるもの。
のんびりと視線を木々や川面や電線に向けつつ散歩してみると、意外に多くの鳥がいることに気づくだろう。
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