ソニー、大容量HDD搭載の“顔キメ”フルHDハンディカム
ソニーがHDDタイプのハイビジョンハンディカム「HDR-SR11/SR12」を発売。大容量HDDで長時間のフルHD録画が可能なほか、顔認識機能“顔キメビデオ”も実装した。
ソニーは1月17日、ハイビジョン録画に対応したハンディカムの新製品として、HDDタイプの「HDR-SR11」「HDR-SR12」を2月20日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は60GバイトのHDDを搭載するHDR-SR11が15万円前後、120GバイトのHDDを搭載するHDR-SR12が17万円前後。
昨年発売されて人気となった、AVCHD規格に準拠したハイビジョンハンディカムHDR-SR7/8の後継機種で、大容量HDDを搭載することでSR11は最長22時間、SR12は最長48時間ハイビジョン録画が可能となった。HDD容量と本体カラー以外の仕様はSR11/SR12共通となっている
撮像素子は従来通りのクリアビットCMOSセンサーだが、動画撮影時の画素数は381万画素(SR7/8は228万画素)にアップし、1920×1080ピクセルの1080iフルハイビジョン録画(FHモード時)が可能になった。光学式の手ブレ補正機能も搭載。また、デジタル一眼レフカメラ「α700」に採用されているCMOSセンサー「Exmor」の技術を利用した高画質化機能も組み込まれている。
画像処理エンジンには、従来までの「エンハンスド・イメージング・プロセッサー」に換えて「BIONZ」を採用、世界初という動画顔検出機能も搭載した。最大8名までを同時に検出し、フォーカスや明るさ、色調のコントロールなどを行うことでより被写体の顔を美しく撮影することが可能になった。また、AVCHD録画時に限られるが、検出した顔に多くデータ領域を割り当てることで、より顔部分の画質を改善する仕組みも用意されている。
スリープ状態から約1秒で復帰する「クイックオン」やレンズのズーミングにあわせて録音バランスが自動調整される5.1ch内蔵ズームマイク、動画撮影中に押すことで最大で760万画素相当の静止画を保存できる「フォト」ボタン、x.v.Color対応の3.2型タッチパネル液晶など使い勝手を高める機能も複数搭載されている。
バッテリー未装着時の本体サイズは83(幅)×76(高さ)×138(奥行き)ミリ(本体のみ)、約560グラム(SR11)/約570グラム(SR12)で、レンズはカール・ツァイス Vario Sonnar T*(光学12倍ズーム 35ミリ換算時の焦点距離は40〜480ミリ)。メモリースティックスロットも備えており、メモリースティックは直接動画(および静止画)を保存するほか、HDDへ録画した映像をメモリースティックへダビングすることもできる。
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