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第89回 雪と寒さとまぶしさの関係今日から始めるデジカメ撮影術(2/4 ページ)

雪が積もるような厳寒地ってデジカメにとって過酷な環境。それでもスキー場などで子どもを撮ったり、雪景色を撮影したいって思うこともあるはず。今回はそんな雪撮影のお話。

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 スキー場で撮るときのコツは露出とホワイトバランス。

 一面の銀世界……は目にまぶしいけれども、もちろんカメラにもまぶしい。カメラはまぶしいと思ったら、ぎゅっと絞って暗めに撮ろうとする。結果として、明るいんだか暗いんだかよく分からないどよんとした感じに写ってしまう。

 もうひとつ、雪の色が青白く写りやすい。雪が光を反射するおかげで通常より全体に色温度が高くなるからだ。


スノーモードを持っているデジカメはそれを使ってみよう

 一番簡単なのは、カメラのシーンモードにある「スノー」とか「雪」を使うこと。雪中の撮影をオートで撮ると意図通りになりにくいのは分かっているので、多くのデジカメはあらかじめ雪景色用のモードを用意しているのだ。だったらそれを使わない手はない。

 では同じカメラで雪モードで撮ってみる。

青っぽくてちょっと暗いので(左)。スノーモードで撮り直し(右)

 スノーモードにした以外は何もいじってないが、明るさと色が全然違うのが一目瞭然。ちょっと赤みが気になるかなとは思うけど、この辺のさじ加減はカメラによって違う。雪景色はやっぱり明るくまぶしそうな感じに撮りたい。

 やや青白い方が銀世界っぽくてよいとか、スノーモードでもイマイチという人は、手動でプラスの露出補正をかけておくといい。

左がオート、中央はオートと+0.7の補正、右がスノーモード

 このカメラだと、スノーモードは+0.7の補正のときとほぼ同じ明るさだというのが分かる。つまり、構図上の雪の面積にあわせて、+0.7〜1.0くらいの補正をかけながら撮るとよい。もっとも、寒いところでグローブをはめたりはずしたりしながら細かい露出補正なんてしてらんない、と思わないのでもないわけで、そんなときは面倒だからスノーモードにするか+0.7に固定してプログラムAEで撮ればよいんじゃないかと思う。

 スキー場は多少白飛びしても構わないから白さがまぶしいように明るめに撮っちゃえ、ってわけである。

左がオート、右が+1の補正をかけたもの

 ひさしにツララができてたのでつい撮影。こうしてみると、確かに補正をしない方がディテールまでちゃんと撮れてるんだけれども、+1の補正をかけた方が「晴れた日の雪の中のまぶしさ」があって気分が出るってもんだ。

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