iPod touchの“アプリ解禁”で何が変わるか:LifeStyle Weekly Access Top10
iPod touchの新ファーム&アプリに注目だ。アプリの追加でiPod touchはこれまでと違った顔を見せ始める――。
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International CESが終了して一息つく間もなく、各社から新製品が多く発表されにぎやかなランキングとなった。ランキングトップとなった小寺氏のコラム冒頭で取りあげられている、ダビング10についてMIAUが開催したシンポジウムはニュース記事としても掲載済みだが、YouTubeとニコニコ動画にはその様子が映像で掲載されている。記事に盛り込めなかった発言や微妙なニュアンスも映像ならば確認できるはずなので、興味のある人はぜひともアクセスしてみてほしい。
ところで、今回の集計期間は1月21日から27日までなので、25日掲載のiPod touchの新機能紹介がこれほど注目を浴びるとはちょっと(うれしい)予想外だった。ファームウェアアップデートと新アプリケーションの提供がアナウンスされたのは1月16日の早朝。ほぼタイムラグなく実際の提供(と販売)も開始されたので、多くのユーザーがアップデート&新アプリ導入を済ませたのかと思っていたが、どうやらそうでもないようだ。
新出荷分に関しては最新ファーム&新アプリ導入済みということで、ようやく「8つの新機能」を実装し、iPhoneなみ(カメラは備えていないけれど)となったiPod touchだが、このアップデートは今後のiPod touchの方向性を占う上で大きな意味を持つように思える。
レビュー記事の冒頭では8つの新機能を具体的に挙げているが、プレーヤーとしてのアップデートは1つしかない。iPod touchのお披露目時に「iPod touchはあくまでも“プレーヤー”として、エンタテイメントを楽しんでもらうためのデバイス」「iPodの使命は音楽を楽しむこと」(米AppleのiPod担当シニアディレクター、スタン・イング氏)と発言しているにもかかわらず、だ(→インタビュー:iPod touchはBest iPod――米Apple幹部に聞く「iPod touch」)。
ただ、これは非難すべきことではないと思われる。プレーヤーとしてのiPodの完成度はかなり高いレベルまで来ており、なにからしら大きなアップデートや変更が行われるとすれば、それはシリーズ全体を通して一斉に行われるべきところまで来ているからだ。そして今回のiPod touchのアップデートだが、このままPDA的な機能が充実していくのは、個人的には歓迎したい。
iPod touchはPDA的な要素も持つiPodのフラグシップデバイス、iPod classicは大容量を携帯したいライブラリーまるごと持ち運び派へ、iPod nanoは汎用性の高いメインストリーム向け、iPod shuffleはより軽快さを求める層へと製品ごとにカラーが明確になるのは良いことだと思えるからだ。
それに、仕事柄Windowsマシンは手放せないが、日ごろ携帯するミュージックプレーヤーはiPod。音楽のリスニング以外にiPodは使わないのでiPod touchはいらないかな……。そう考えているユーザーがいるとしよう。そこへ、OutLookのスケジュールをiPod touchに一発で転送できるようなアプリがリリースされれば、iPod touchの魅力はさらに向上すると思うのだが、どうだろう。
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