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魂の歌声を聞け!――「エディット・ピアフ 〜愛の讃歌〜」新作DVD情報

シャンソン歌手、エディット・ピアフといえば、フランスでは国民的スター。日本でいえば、美空ひばりのような存在である。彼女の壮絶な人生をありのままに描いた、必見の伝記映画。

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エディット・ピアフ 〜愛の讃歌〜

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 日本では越路吹雪が歌い、多くの人の心を揺さぶった名曲「愛の讃歌」。この曲の生みの親であるフランス人シャンソン歌手のエディット・ピアフの波乱の生涯を描いた伝記映画「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」が、2月22日に特典ディスク付きの2枚組でDVD化される。

 特典は特報、予告編、日本版特報、TVスポット、メイキング、未公開シーン、「エディット・ピアフ」NYへ、サプライズ映像、オリヴィエ・ダアン&マリオン・コティヤール来日時記者会見とインタビュー映像などを収録。初回版のみスペシャルアウターケース付き。

 1915年、パリの下町、ベルヴィル地区の貧しい家庭に生まれたエディット・ピアフ。路上で歌いながら生計を立てていた母親と引き離され、祖母が営む売春宿に預けられる。ピアフは、自分の娘のように可愛がってくれる娼婦たちに囲まれ、幸せな日々を過ごすが、やがて大道芸人の父親に引き取られることに。そして父親に強いられ、路上で母親のように歌うようになるが、これがきっかけでピアフは歌の才能に目覚めていく。

 転機となったのは1935年のこと。パリの路上でいつものように歌っていた彼女の声が、名門クラブのオーナー、ルイ・ルブレの目にとまったのだ。ピアフは瞬く間に成功を収め、一躍時の人になるが……。

 原題の「La Vie en Rose」とは「バラ色の人生」という意味で、彼女の代表曲のひとつであるが、ピアフの人生はバラ色と呼べるものではなかった。極貧生活、一時的な失明、最愛の恋人の飛行機事故死、モルヒネ中毒など、まさに壮絶な生涯だった。

 ピアフはわずか47歳でこの世を去るが、そのときの姿はまるで老婆のようだ。壮絶な人生と書くのはたやすいけれど、本作は実際にそういう人生を歩むということが、いかに過酷かと教えてくれる。晩年、心身ともにボロボロになったピアフが、それでもステージに立ち、スポットライトを浴びるその姿は光り輝いている。私たちがピアフの歌に魅了されるのは、きっと彼女の人生そのものが投影されているからだろう。

 自己中心的で、わがままで、決して“いい人”ではなかったピアフ。映画は、ありのままの彼女を映し出していく。そんな気難しい面を持ち合わせていたピアフを演じるのは、「ビッグ・フィッシュ」「プロヴァンスの贈りもの」のマリオン・コティヤール。細かな仕草やクセまで見事に体現し、ピアフが乗り移ったかのような熱演を見せる。

 ピアフの魂の歌声、そしてマリオン・コティヤールの心にグッと迫り来る大熱演だけでも一見の価値あり!

関連サイト:http://www.piaf.jp/(公式サイト)

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