Bluetooth搭載のウォークマン「NW-A820」:ウォークマンも「つながる」時代へ
ソニーが新型ウォークマン「NW-A820シリーズ」を発表。スリム化を進めたカードボディに2.4インチの大画面液晶とBluetoothを搭載する。
ソニーは2月20日、ウォークマンの新製品「NW-A820シリーズ」を3月20日より販売開始すると発表した。「NW-A828」(8Gバイト)/「NW-A829」(16Gバイト)2モデルが用意され、価格はいずれもオープン。実売想定価格はNW-A828が2万8000円前後、NW-A829が3万8000円前後。
ワンセグチューナーを内蔵した「NW-A910シリーズ」と同様のカードボディ。ワンセグチューナーは非搭載だが、Bluetoothを搭載しており、対応スピーカーやヘッドセット、カーステレオなどへ音楽をストリーム送信できる。
メインメニューにも「Bluetooth」の項目が設けられ、そこから機器への接続/切断、ペアリングなどが行えるほか、本体側面にはBluetoothボタンを供えており、ワンボタンで機器への接続/切断が可能となっている。対応プロファイルはAVRCP/A2DPで、送信できるのは音楽のストリームデータと再生/停止、音量調節などの基本操作信号、トラック名などのメタデータのみとなっている。
そのほかの基本機能はNW-A910シリーズと同等で、2.4インチ(QVGA)の液晶にはMPEG-4(SP/最大ビットレート2.5Mbps)とAVC(H.264/AVC)Baseline Profileレベル(最大ビットレートは768kbps)の動画を再生できる。動画については、本体操作で動画ファイルの削除が可能となったほか、同時発売のアクセサリーであるビデオレコーディングクレードル「VRC-NW10」を利用すると、テレビやDVDレコーダーの映像を直接ウォークマンのメモリに録画可能だ。
楽曲ファイルはMP3/WMA/ATRAC(ATRAC Advanced Lossless含む)/AAC(HE-AAC含む)/リニアPCMの再生に対応し、高音質化技術「ClearAudio Technology」も実装。圧縮音源に対する高域補完技術「DSEE」、イヤフォン内蔵のマイクで周囲の騒音を集めその音に相反する波形を生成して騒音を低減する「ノイズキャンセル」、ステレオのLRを分離する「クリアステレオ」、低音をブーストする「クリアベース」、13.5ミリの大口径ヘッドフォン「EXヘッドフォン」を備えている。
本体サイズは50.2(幅)×93.6(高さ)×9.3(厚さ)、59グラム。NW-A910シリーズに比べると、スリム化と軽量化が進められており(NW-A910シリーズは厚さ12.3ミリ、74グラム)、胸ポケットなどへ入れてもより違和感を感じにくい厚みとなっている。内蔵バッテリーでの連続駆動時間は楽曲ファイル再生時が約36時間(Bluetooth使用時は約15時間)、動画ファイル再生時が約10時間。
関連記事
- レビュー:日本ならではの+α、ワンセグウォークマン「NW-A910」
シリーズフラグシップとして登場した“ウォークマン”NW-A910はノイズキャンセルをはじめとした高音質化機能のほか、日本ならではのワンセグ機能も搭載した「全部入り」だ。 - ワンセグ搭載のフラグシップウォークマン「NW-A910」
ソニーが新型ウォークマン「NW-A910シリーズ」を発表。カードボディに2.4インチの大画面液晶とワンセグチューナーを搭載。ワンセグ視聴時にも有効なノイズキャンセル機能を装備。 - レビュー:新スタンダード、ノイズキャンセル搭載のカードウォークマン「NW-S715F」
“ウォークマン”NW-S710Fはカードサイズのスリムボディにノイズキャンセル機能を搭載、新たなウォークマンのスタンダードになり得る存在だ。 - カードボディにノイズキャンセル、ソニーが新ウォークマン
ソニーがウォークマンの新モデルを発表。動画再生可能なスリムなカードボディにノイズキャンセル機能を搭載した。 - 高音質化したシンプルウォークマン「ウォークマン E」
USB端子を搭載したシンプルなフラッシュメモリプレーヤー「ウォークマン E シリーズ」が高音質化。デザインも変更された。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.