ソニー、騒音99%カットのノイズキャンセリングヘッドフォン
ソニーがノイズキャンセリングヘッドフォン「MDR-NC500D」を発売。ノイズキャンセル処理を世界で初めてデジタル化、周囲の騒音を約99%カットする。
ソニーは3月14日、アクティブタイプのノイズキャンセリングヘッドフォン「MDR-NC500D」を4月21日より販売開始すると発表した。価格は4万9350円。
周囲の音をマイクで集め、逆位相の波形を生成してぶつけることで騒音を低減するという仕組みそのものは従来製品と変わりないが、従来はアナログ信号処理で行っていたノイズキャンセル処理を「世界初」(同社)というデジタル化、周囲の騒音を約99%低減することに成功した。
マイクで集められた周囲の騒音は内蔵するA/Dコンバーターでデジタル化され、対応する波形が「デジタルシグナルプロセッサー」で生成される。入力された音楽もA/Dコンバーターを通じてこのデジタルシグナルプロセッサーへ入り、最終的には騒音をカットした状態でD/Aコンバーターから出力される。同時に、搭載する「デジタルイコライザー」がキャンセリング時に起こる再生音への影響を制御することで、高音質な音楽再生を実現したという。
ノイズキャンセル処理をデジタル化することでソフトウェアでの制御が可能となり、キャンセル処理の特性(フィルター特性)を切り替える機能も搭載している。航空機内の騒音対策に最適化された「NCモードA」、電車やバスに最適化された「NCモードB」、オフィスや自宅内のOA機器や空調が発する騒音に最適化された「NCモードC」の3つを備えている。
ドライバーユニットはCCAWボイスコイルを採用した40ミリ径で、集音マイクを一体化することで広帯域のノイズキャンセル処理を可能とした。ハウジングとハンガーにはマグネシウム、ヘッドバンドには超々ジュラルミンを素材として採用することで軽量化も図っている。本体質量は約195グラム。
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