圧倒的なサラウンド感を実現した一体型、ソニー「RHT-S10」:特集:薄型テレビにあわせる一体型スピーカー(2/3 ページ)
ソニーの「RHT-S10」は、一体型システムとしては珍しいほどしっかりしたサラウンド感を持つシステムだ。「ブラビアリンク」対応やデザイン的な整合性など、同社の液晶テレビ「BRAVIA」と組み合わせたときのメリットも見逃せない。
ユーザビリティーチェック
約110センチという横幅、12キログラム超の重量は、男性がなんとか一人で設置できるスペック。今回は純正スタンド「WS-S10LS」を利用したため、事前に金具を取り付け、そのまま引っかけるだけだったのでとても簡単に済んだが、壁に直接取り付けるようなシチュエーションでは2人以上で作業するのが無難だろう。もちろんラック置きなら一人で充分だ。
ケーブルの配線はラクチン。テレビとはHDMIと光デジタルの2本、プレイステーション3とはHDMIケーブル1本を繋ぐのみなので、煩雑さは全くない。それにしてもケーブル1本でサラウンド音声が楽しめるなんて、いい時代になったものだ。
付属しているリモコンは、RHT-S10の設定/切替だけでなく、テレビやプレーヤーの操作も行えるマルチタイプ。高機能ゆえの煩雑さはあるが、使い込めば慣れる範疇だろう。もし自前のテレビが「BRAVIA」シリーズなら、シアターモードなど画質設定の切替もこちらでできるため、これ1つで用が足りるかもしれない。そういった意味でも重宝しそうだ。
リモコンで唯一不満に思ったのが、サラウンドモードの変更ボタンが、カバー内に納められていること。ソニーではサラウンドフィールドと呼んでいるが、そのボタンが下部のスライド式カバーを開けないと出てこないのだ。テレビだってプレーヤーだって、再生するソフトの種類によってサラウンドモードを積極的に変えたくなるのが人情。BRAVIAリンク対応テレビの映像セッティングとRHT-S10のサラウンドモードを1ボタンで変更できる「シアター」ボタンを用意しているのは評価するが、もう一歩配慮がほしかった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.