死のウイルスが再びロンドンに――「28週後...」：本山由樹子の新作劇場

監督とキャストを一新した「28日後...」の後日談。前作に勝るとも劣らない仕上がり。ただし、グロさは前作をしのいでいるので、体力のあるときにご覧ください。

[本山由樹子，ITmedia]

28週後...（Blu-ray Disc）

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　新種のウイルスにより凶暴化した人間たちが次々と生存者を襲うサバイバル・ホラー「28日後…」の後日談、「28週後...」が6月6日にBlu-ray Discでリリースされる。

　本編のみの1枚組で、特典はグラフィック・ノベル：“28 DAYS LATER：THE AFTERMATH”より「ステージ1：発生」と「ステージ3：殲滅」、ファン・カルロス・フレスナディージョ（監督）とエンリケ・ロペス・ラビニュ（製作）による音声解説、監督と製作による音声解説付きの未公開シーン集、メイキング映像、感染者たち、アクション・シーンの舞台裏、オリジナル劇場予告編、FOX予告編集などを収録。

　前作「28日後…」も同日にBlu-ray Disc化。特典はダニー・ボイル（監督）とアレックス・ガーランド（脚本）による音声解説、未公開シーン集、衝撃の別エンディング集、“凶暴性”：メイキング･オブ・「28日後...」、ミュージック・ビデオ：JACKNIFE LEE、ギャラリー：製作風景、ギャラリー：ポラロイド写真、アニメーション・ストーリーボード、予告編集などを収録。価格は4935円。「28日後…」と「28週後...」をセットにした初回限定生産のBD BOXもリリースされる。価格は8990円。単品で購入するより低価格となる。

　5年ぶりの続編となる「28週後...」は、前作に勝るとも劣らない仕上がり。感染すると人間を襲い、むさぼり食う新種レイジウイルスがイギリス全土に広まったのが28日目。その後、感染者の餓死によってパニックは収束し、ロンドンは復興へと向かっていた。わずかな生存者たちは居住区を制限され、米軍の厳重な監視下に置かれた。旅行中で難を逃れていた姉弟タミーとアンディは、帰国して父親ドンと再会。だが、この再会が新たな惨劇の始まりだった。

　タミーとアンディは居住区を抜け出し、昔の家へと戻るが、そこには死んだはずの母親アリスが。感染者の襲撃に遭い、夫ドンに置き去りにされた彼女は、免疫をもっており、発症せずに身柄を拘束される。見捨てたことに罪悪感を抱き続けていたドンは、詫びながら彼女にキス、そして感染してしまう……。

　前作のテイストはそのままに、スピード感とアクション度はアップ。レイジウイルスの前では、家族愛も友情も全く無意味とばかりに、地獄絵図のような残虐シーンが続く。暗視スコープなどを多用し、緊張感もあおっている。

　全力疾走で襲ってくる血走った眼の感染者たちは相変わらず恐いが、パニックの沈静化を図ろうとする米軍の暴走もおぞましい。監督は、ダニー・ボイルから、「10億分の1の男」で一躍注目された新鋭ファン・カルス・フレスナディージョにバトンタッチ。最初から最後までショック描写の連続なので、覚悟してご覧ください。

　

関連サイト：

http://movies.foxjapan.com/28weekslater/（公式サイト）

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