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不思議な“ガラス管”スピーカー、ソニー「Sountina」の秘密(2/2 ページ)

ソニーの「Sountina」(サウンティーナ)はルックスも音もユニークなスピーカーシステムだ。高さ185センチの円筒形で、上半分は透明なガラス管。しかも、近くに立っても、離れていても同じように聞こえるという不思議な特性を持つ。開発担当者に話を聞いた。

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――ガラス管の中を通っているワイヤーは何でしょう

 主に視覚的なイメージのために設けたものです。ガラス管だけですと、スピーカーを見たときに目の焦点を合わせにくいでしょう? このワイヤーを下からLEDライトで照らすと、有機ガラス管をほのかに彩るイルミネーションになります。

photophoto 背面端子は同軸デジタルや光デジタル入力を装備(左)ガラス管の中にはワイヤーが通っている(右)
photo
イルミネーション。左からブルー、アンバー、パープル

 LEDはブルーとアンバーの2色を搭載していて、2つをミックスしたバープルと合わせて3色を表現できます。付属のリモコンで、その場のふんいきやインテリアに合わせて色を切り替えたり、明るさを調節することも可能です。

――イルミネーションは、音に連動しないのですか?

 あえて連動させていません。イルミネーションが頻繁に変化するとうるさく感じる人もいますから。

photophoto ワイヤーの根元に複数のLEDが見える
photophoto イルミネーションは天井にまで届く(左)。上面を見てみるとメッシュ状になっていた(右)

――独特のデザインについても教えてください

 透明なガラス管のイメージを生かし、これまでにないスタイルのスピーカーを作りました。本体外装はメタリックなシルバーを採用していますが、それをカバーする本革製のスリーブも付属しています。インテリアなどに合わせて着脱できます。

 リモコンもリンプルなデザインでアルミパネルを採用しました。操作はシンプルで、低音域と高音域を調整する「BASS」「TREBLE」は各3段階。サウンドモードは、通常の「ノーマルモード」に加え、DSPを使って音の広がりと立体感を楽しめる「ワイドモード」を搭載しています。ワイドモードは、Sountinaの特徴がより表に出るように調整しました。

photophoto リモコンはアルミパネル採用のシンプルなデザイン(左)。本革製のスリーブを動かすと、シルバーの筐体が出てきた(右)

――最後に今後の展開を教えてください。この技術を家庭用オーディオ製品に応用することは検討していますか?

 実験はいろいろとやっていますが、具体的な形はまだできていません。もっとリーズナブルな製品に対するニーズもあると思いますが、単に小さくしただけでは面白くないでしょう?

 今回の製品は、われわれにとって“特別なチャレンジ”です。まずは多くの方にSountinaを見て、音を聞いていただきたいと思っています。


 Sountinaは、5月29日から東京・銀座のソニーショールームと大阪のソニースタイルストアで先行展示される。興味のある人は是非どうぞ。

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