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ワイルドに行こうぜ――「WILD HOGS 団塊ボーイズ」本山由樹子の新作劇場

オレの人生こんなもんでいいのか?人生に行き詰まりを感じたら、この作品。たまにはリフレッシュして、脇道にそれるのもいいのでは!?

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WILD HOGS 団塊ボーイズ(Blu-ray Disc)

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 全米で大ヒットを記録した中年ライダー4人組のロードムービー「WILD HOGS 団塊ボーイズ」が、7月2日にBlu-ray Discでリリースされる。

 特典はムービー・ショーケース、製作の舞台裏、妻にバイクの購入を認めさせる方法、もうひとつのエンディングと未公開シーン(監督ウォルト・ベッカーと脚本ブラッド・コープランドによる音声解説付き)、NGシーン集を収録。

 アメリカの閑静な住宅街に暮らすフツーの男たち。だが、彼らは公私ともに煮詰まっていた。実業家のウディ(ジョン・トラボルタ)は妻に逃げられ、自己破産。ダグ(ティム・アレン)はストレスを抱えた歯科医で、昔のワイルドさはみじんもなく、体はメタボ気味。売れる気配のない自称小説家で実は下水配管工のボビー(マーティン・ローレンス)。パソコンおたくのダドリー(ウィリアム・H・メイシー)は運命の恋を夢見て、いまだ独身。

 彼らの楽しみといえば、酒場で人生を嘆き、傷をなめあい、たまに近所を愛車のハーレーダビッドソンで流すこと。そんなある日、ウディの提案でハーレーにまたがって自由気ままな全米横断の旅へ。「ワイルドに行こう!」と出発したはいいが、肉体はほどなく悲鳴を上げ、テントは燃やす、ゲイの警察官に追い回される、不良バイカーに絡まれるなど、旅はトラブルの連続となる。

 トラボルタら個性派俳優が人生の分岐点を迎えた、間抜けなオヤジたちを好演。アドリブで盛り上がったという現場の楽しさが画面からヒシヒシと伝わってくる。中でも「ファーゴ」「サンキュー・スモーキング」のウィリアム・H・メイシーの体を張った見事なボケっぷりは爆笑もの。

 ロードムービーの金字塔「イージー・ライダー」主演のあの人がカメオ出演するラストは、オールドファンにはビッグサプライズ。一瞬にして場をさらってしまうカッコよさに、シビれます。

 若い頃に多少の悪さをしても、年齢を重ねていくうちにこぢんまりとまとまって、「人生このままでいいのか?」と何となく不安に陥る。少しばかり旅に出てリフレッシュしたい、てなことを思っている人は多いのではないだろうか。そんな人の夢をまさに叶えてくれる良質コメディ。

 ちなみに、続編「オールド・ドッグス(原題)」もただいま撮影中。7歳の双子の面倒をみることになった男性2人の奮闘を描くというもので、ウォルト・ベッカー監督が続投、主演はトラボルタとロビン・ウィリアムズ。

関連サイト:http://www.movies.co.jp/dankaiboys/(公式サイト)

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