三菱初のBDレコーダー「DVR-BZ200」を検証する(2)(3/3 ページ)
三菱電機初のBDレコーダー「DVR-BZ200/100」は、BDレコーダーとして高い基本機能を備えつつ、“簡単操作”にもこだわった製品だ。今回はその操作性について検証していこう。
録画予約は極めてオーソドックス。1列に項目が並び、カーソルの初期位置は予約日で、毎週×曜日、毎日、月〜金曜日といった繰り返しの選択も可能になっている。青ボタンを押せばカーソルがどこにあっても録画予約が完了するのは楽だ。ただし、デジタル放送であれば番組時間の追従は自動で行われるため、予約日以外を変更することは滅多にないはず。見方を変えると、簡単に開始時刻や終了時刻は変更できないほうがミスする可能性が減るわけで、アナログチューナー時代を引きずり過ぎかなぁ……とも思う。
本機はデジタル+デジタル、デジタル+アナログの2番組同時録画が可能だが、いわゆる録画ユニットの明示的指定などは不要。前回取りあげた「オートカットi」や「ハイライト再生」は2番組同時録画でも2番組で機能するから、この点に関しては納得できる。
反面、番組表からの通常操作では同じ番組を同時録画することはできなくなっている。レアな使い方とはいえ、コピーワンスの制限が緩和(ダビング10へ移行)されるまでは、重要な番組を同時録画して2枚のメディアに残しておきたいという使い方もありだと思うので、ちょっと不便な気もする。また予約録画中の録画中止は録画中の番組にチャンネルを切り替えて停止操作となっており、これもちょっと分かりにくい。サブメニューから中止できるとありがたいのではないだろうか。
ハイビジョンレコーダーとしてのマルチタスク性能は、比較的高いほうだ。2番組同時録画時でも録画番組の再生は行えるし、高速ダビング時にも1番組は予約録画が実行できる。こういった点も幅広いユーザーに使ってもらうには重要なポイントだろう。ヘビーユーザーであれば、できること、できないことを理解した上で購入するだろうが、幅広い層をターゲットし場合は制限事項が少ないにこしたことはないからだ。
ユーザーインタフェースに関してまとめると、確かに難解な部分はほとんど見られないが、悪くいえば古くさい。現時点ではハイジョンテレビの接続を前提にできない事情はあると思うが、BDレコーダーという高価な商品なりのデザインはほしかったように思う。パッと見でアナログ放送世代のレコーダーと変わらないのはメリットもあるだろうが、まったく変わらないというのはどうだろう? 非ハイビジョンテレビの接続を配慮しながらも工夫することはできるだろうし、それはどのレコーダーメーカーでもやっていると思うのだ。
次回は編集やダビング、AVCRECの画質などに触れていく予定だ。
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