握力測定で健康を守れ? 「デジタルハンドグリップメーター」:橘十徳の「自腹ですがなにか?」第32回(2/2 ページ)
握力測定といえば、学生時代によく体育の時間に行っていたが、社会人になってからは握力などほとんど気にしなくなった。ところが先日、ネットで「デジタルハンドグリップメーター」なるものを発見。昔のようなアナログ式の握力計ではなく、液晶が付いたデジタル方式である。しかも衝動買いできる値段だ。
平均値との比較結果を表示
電池をセットしたら、まずはユーザー設定だ。電源を入れて登録するユーザー番号を選び、性別と年齢をセットする。ちなみにユーザー番号は19人まで登録可能だ。家庭で使う分には十分な容量といえる。さらに測定する前には、ハンドル調整ダイヤルを回してハンドルの位置を調整する必要がある。これはアナログ式と使い方は同じで、グリップに付いているハンドル調整ダイヤルを回すことで、グリップとハンドルの間隔を調整できる。グリップとハンドルを握った状態で、中指の第2関節の曲がる角度が90度になる位置が適正だ。
測定する場合は電源を入れてユーザー番号を選択し、自分の番号が表示された状態で「START」ボタンを押してグリップを強く握る。測定が終わったら、測定結果と前回の数値の比較が交互に表示される。表示は25秒間隔で切り替わるようになっており、前回よりも下がっている場合は下向きの矢印が、向上している場合は上向きの矢印が表示される。
液晶の下部には測定値に応じて「weak」「normal」「strong」のいずれかが表示される。これは設定されている年齢や性別の平均値に対して、測定値が低いのか高いのか比較した上で、その強弱を示す機能だ。自分の数値が同年代のほかの人に比べて強いのかどうかというのは、誰でも気になるものである。この表示を見れば、各年代の平均値をいちいち確認する必要がないので便利だ。
自分の健康や運動能力を見つめ直すきっかけに
なお、測定結果が表示されている状態で記録ボタンを押すと、測定値を記録できる。デジタル方式ならではの利点としては、前回の測定値との比較機能や、「weak」「normal」「strong」の表示機能くらいだが、これだけでも十分楽しめる。とくに前回の測定値と比較する機能は、ハンドグリップなどで握力を鍛えている人にとっては、握力が強くなっていく様子を日々確認できるので楽しいだろう。
ちなみにワタクシが試してみたところ、左が47.2キログラム、右が42.8キログラムで、どちらも「normal」だった。一応、平均並みの水準にはあるようで安心したが、できればもう少し強くしたいものだ。ちなみに測定値の上限は90キログラム。なかなかいないとは思うが、あまりにも握力が強い人は使えないので注意しよう。
ボタン操作や液晶表示はシンプルで分かりやすく、操作性は良好だが、1つ気になるのは記録数値を1つしか保存できないこと。できれば左と右と別々に数値を記録できるようにしてほしかった。そのほかの点についてはとくに不満はない。サイズもあまり大きくなく、持ち運ぶのにも便利だろう。日頃からハンドグリップで鍛えている人はもちろん、運動習慣のない人も、ぜひこの商品で握力を測定することで、自分の健康や運動能力を見つめ直していただきたい。
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