ソニー、地デジWチューナーとBDドライブを搭載した“黒くて円いVAIO”:自社開発のテレビ機能で差異化(2/2 ページ)
斬新な円形ボディで注目を集めた「TP1」シリーズがモデルチェンジ。テレビ機能を刷新しつつ、ダビング10にも対応した。ブラックのボディも特徴だ。
基本スペックを引き継ぎつつ、価格は引き下げ
上位モデルのVGX-TP1DQ/Bは、直径270ミリのユニークな円形デザインを引き継ぎつつ、ボディのカラーをホワイトからブラックに変更した。基本スペックは、2Gバイトの標準メモリを1Gバイト×2の構成から2Gバイト×1の構成に変更したことを除き、春モデルの「VGX-TP1DTW」を踏襲しているが、そのぶん発売時の実売価格は5万円ほど安価な20万円前後になる見込みだ。
CPUはCore 2 Duo T8100(2.1GHz)、チップセットはIntel PM965 Express、メモリは標準2Gバイト(2Gバイト×1)/最大4Gバイト、GPUはGeForce 8400 GTを採用。HDD容量は500Gバイトで、1層BD-R/REの2倍速書き込み、2層BD-R/REの1倍速書き込みに対応したBlu-ray Discドライブを搭載している。
下位モデルのVGX-TP1Dは、320GバイトのHDDとDVD±R DL対応のDVDスーパーマルチドライブを搭載し、ボディカラーは従来と同じホワイトだ。これ以外の基本スペックはVGX-TP1DQ/Bと共通化されており、実売価格は15万円前後と予想される。
2モデルとも、100BASE-TX有線LANとIEEE802.11b/g無線LANのネットワーク機能、HDMI/DVI-D/アナログRGBの映像出力、光デジタル音声出力、メモリースティックPRO対応スロット、SDメモリーカード(SDHC)対応スロットなどを装備。本体サイズは270(幅)×270(奥行き)×91(高さ)ミリ、重量は約3.5キロだ。OSはWindows Vista Home Premium(SP1)をプリインストールし、オフィススイートは備えていない。
なお、同社直販のVAIOオーナーメードモデルでは、Core 2 Duo T8300(2.4GHz)やCeleron 550(2.0GHz)を用意するほか、メモリは最大4Gバイト、HDDは750Gバイトや1Tバイト、カラーはブラックかホワイトを選択できる。OSはWindows Vista Home Premium(SP1)に固定で、テレビチューナーなしの構成やOffice 2007(Professional/with PowerPoint 2007/Personal)、ジャストホームEX2の追加も可能だ。価格は9万9800円からとなる。
店頭向けモデルの主な仕様と価格は以下の通り。
テレビサイドPC「TP1」の概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
テレビサイドPC | VGX-TP1DQ/B | セパレート型 | フルモデルチェンジ | Core 2 Duo T8100(2.1GHz) | 2048MB | 500GB | Home Premium(SP1) | 20万円前後 |
VGX-TP1D | セパレート型 | フルモデルチェンジ | Core 2 Duo T8100(2.1GHz) | 2048MB | 320GB | Home Premium(SP1) | 15万円前後 | |
テレビサイドPC「TP1」の概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | テレビ機能 | 重量 |
テレビサイドPC | VGX-TP1DQ/B | − | − | Intel PM965 | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | GeForce 8400M GT | 地デジ×2 | 約3.5キロ |
VGX-TP1D | − | − | Intel PM965 | 2層対応DVDスーパーマルチ | GeForce 8400M GT | 地デジ×2 | 約3.5キロ |
関連記事
- Vista SP1で迎える日本の夏
待望のWindows Vista(SP1)搭載PCが登場した。トレンドはデュアルコアCPUに2Gバイトメモリ、ソフトウェアの改良だ。 - ソニーが満を持して投入したホームサーバ――Liblog Station「HS1」の実力(前編)
Liblog Station「HS1」は、VAIOブランドから登場したソニーのホームサーバ。単なるDLNA対応NASではなく、VAIOらしい味付けをしているのが魅力だ。 - ソニーが満を持して投入したホームサーバ――Liblog Station「HS1」の実力(後編)
ソニーのLiblog Station「HS1」は、VAIOの新ブランド「Extention Line」の中核をなすホームサーバ。後編は、その“VAIOらしさ”に肉薄する。 - 第3の円形VAIOは1TバイトHDD搭載ホームサーバ――Liblog Station「HS1」
テレビサイドPC「TP1」シリーズ、デジタルTVチューナー「DT1」に続く第3の円形VAIOが登場した。今度は大容量HDD搭載のDLNA対応ホームサーバだ。 - ソニー発“ネット世代の写真立て”――Canvas Online「CP1」を試す
PCのHDDやホームサーバ、オンラインの写真共有サービスにため込んだ大量の写真データをネットワーク経由で再生できる「CP1」の実力とは? - VAIO印の無線LAN搭載デジタルフォトフレーム――Canvas Online「CP1」
VAIOの“Extension Line”として登場したCanvas Online「CP1」は、無線LAN機能の搭載によりさまざまな写真データを扱えるデジタルフォトフレームだ。 - 円形ホームサーバやフォトフレームでPCの利用範囲を拡大――ソニー「VAIO」
VAIOの夏モデルは、PC本体よりもそれを支える周辺機器に注力。大容量HDD搭載のホームサーバや無線LAN搭載のデジタルフォトフレームを投入した。 - 円形リビングPC「TP1」にBlu-ray Discモデルが登場
ソニーの円形PC「TP1」にBDモデルが追加された。基本スペックを大幅に向上したほか、DT1で録画したデジタル放送のムーブがハイビジョンクオリティのままできるようになった。 - “もう1つの円いVAIO”は日本のPCを変える?―デジタルチューナー「DT1」
LAN接続したPCでデジタル放送の視聴・録画が可能なデジタルチューナー「DT1」は、VAIO以外のPCでも使える画期的な製品だ。早速、じっくり触ってみた。 - ロケーションフリーはTVだけじゃない!?――Wi-Fiオーディオ「WA1」
Vista搭載PCの発表にあわせて、ソニーから新しいカテゴリーの「Extension Line by VAIO」が登場した。“VAIOなし”でも使える新製品の出来栄えはいかほどのものだろうか。 - 円いVAIOの“とんがった”中身――ソニーのテレビサイドPC「TP1」速攻レビュー
年始からCESで話題を振りまいた「白くて円い」VAIOが2007年春モデルとして早速登場する。奇抜なデザインに目を奪われてしまうが、果たしてその実力は? - もう1つの円いVAIOは3波デジタル放送をLANで配信――デジタルチューナー「DT1」
ソニーは1月16日、デジタルチューナー「DT1」を発表した。LAN接続に対応した3波デジタルTVチューナーとなっている。 - 無線LANでPC内の音楽を再生可能なスピーカーユニット――Wi-Fiオーディオ「WA1」
ソニーは1月16日、PC内の音楽を無線LANで伝送して内蔵スピーカーで再生できるWi-Fiオーディオ「WA1」を発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.