「ダビング10」を活用した東芝「RD-S502」(2/3 ページ)
7月4日に開始された「ダビング10」。編集機能に定評のある東芝RDシリーズではどう生かしているのか。新製品のVARDIA「RD-S502」を例にチェックした。
DVDへはもちろん、HDD内でも9回のコピーが可能
「ダビング10」の放送を録画すると、最大9回のコピー、1回のムーブが可能になる。これは説明するまでもないだろう。さらにRDシリーズでは、従来から“HDD内のダビング”をサポートしており、HDD内コピーでも「ダビング10」ルールが適用される。つまり、最大9回のコピー、1回のムーブが行え、コピー、ムーブ後の番組はムーブのみになるのだ。
DVDへのダビング、HDD内ダビングの場合、ダビングを中断した場合にはオリジナルのコピー回数は保持され、コピー先が無効になる。この点はおおむね従来通りだ。
もちろんHDD内コピーの場合でも、MPEG4/AVCに変換してコピーが可能。エンコード後の画質に不満がある場合、ダビング時のMPEG4/AVCの変換設定を変更して再度ダビングをすればよい。この点に関してはまさに「ダビング10」は待ち望んだものともいえる。
チャプター単位のダビングではコピー時とムーブ時の違いに注意
RDシリーズといえば強力な編集機能が魅力の1つ。本機でもチャプター単位やチャプターを任意に並べたプレイリストを使ったダビングをしっかりサポートしている。ただし「ダビング10」への対応で、少し従来とは異なる部分がある。
コピー可能回数が1回以上残されている録画番組の場合、コピー可能回数の管理は録画番組単位で行われる。つまりチャプターとして録画番組の一部分だけをコピーしても、録画番組全体のコピー可能回数が減算される。ところがムーブのみの状態になると従来と同様、録画番組の一部としてチャプターをムーブしても、ムーブしたチャプター以外は消去されない。
これがどういうことかというと、例えばある録画番組からCM部分だけをコピーしたい場合、ただコピーを実行すると録画番組全体のコピー可能回数が減算される。ところが録画番組をHDD内コピーして、ムーブのみ可能になったコピー先の録画番組からCM部分だけをムーブしても本編は残る。つまり本編をDVDメディアにコピーできる回数は減らないということになる。わずかな違いだとは思う、が覚えておくと助かることもあるかもしれない。
「ダビング10」の録画番組では、同一番組や同一番組の同一チャプターを一度の操作でダビングすることも可能になった。もちろんコピーしたぶんコピー可能回数は減算されることと、既に触れたとおり録画番組の一部をコピーしても録画番組全体のコピー可能回数が減算される点に注意したい。なおプレイリストに関しては、同一番組、同一番組の同一チャプターが複数含まれている場合はダビングはキャンセルされる。管理上の問題もあるが、プレイリストからはコピー可能回数が分かりにくいのであえて避けているのかもしれない。
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