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太古の世界が最新CGでよみがえる――「紀元前1万年」本山由樹子の新作劇場

ローランド・エメリッヒ監督の最新作は、見応えある太古の世界が広がる迫力映像が満載。難しいことは抜きにして楽しむのが一番!

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紀元前1万年(Blu-ray Disc)

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 紀元前1万年の世界を最新CGで再現したアクション・アドベンチャー大作「紀元前1万年」が、9月10日にBlu-ray Discでリリースされる。

 本編ディスクのみの1枚組で、特典は「メイキング:紀元前1万年に生きた動物たち」(13分)、「失われた文明を描く」(13分)、「ドキュメンタリー:紀元前1万年の世界」(90分)「もう1つのエンディング」(3分)、「未公開シーン集」(10分)など約129分を収録。

 人間と自然、そして勇猛な野生動物たちが共存していたはるか昔。雪深い山岳地帯に住む狩猟民族の若き青年デレー(スティーブン・ストレイト)は将来を誓い合った美しい娘エバレット(カミーラ・ベル)や仲間たちとともに、つつましやかに暮らしていた。だがある日、謎の騎馬民族の一団が集落を襲い、エバレットと仲間を連れ去ってしまう。デレーは彼女を救うため、果てしなく広がる大地へと旅立つが、“神”を頂点として形成された独裁的な文明の脅威が待ち受けていた……。

 たまたま持っていたやりの上にマンモスが倒れてきて、仕留めたと周囲に勘違いされ、英雄として祭り上げられてしまう主人公の成長と勧善懲悪が描かれる。ストーリーはごくシンプルなものだが、描かれる背景は壮大そのもの。特に、人々がマナクと呼んで恐れるマンモス狩りのシーン、ジャングルでの巨大怪鳥との死闘、ピラミッド建設など、本物と錯覚するほどの視覚効果が見事だ。

 CG技術にプラスして雄大な風景も楽しめる。ニュージーランドの雪原やナミビアの砂漠は、最新CGで生き生きとよみがえった古代生物たちと違和感なく溶け合っている。

 「インデペンデンス・デイ」「GODZILLA」「デイ・アフター・トゥモロー」など壮大な物語を得意とするローランド・エメリッヒ監督。今回もとてつもない世界を描いているが、人物描写は相変わらず薄っぺら。だが、エメリッヒ大先生に関して、そんなこと言うのは野暮というもの。難しいことは抜きにして楽しむのが一番。BDのハイクオリティ映像で、このスケール感を堪能してほしい。

関連サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/10000bc/(公式サイト)

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