ソニー、業界初の回転式バウンス機構を備えたフラッシュ「HVL-F58AM」
ソニーが業界初(同社)の回転機構を備えたフラッシュ「HVL-F58AM」を発売。ワンアクションでフラッシュ全体が180度可動するため、スピーディーな構図切り替えが行える。
ソニーは7月7日、ガイドナンバー58のカメラ用フラッシュ「HVL-F58AM」を8月28日より販売開始すると発表した。価格は6万3000円。
新製品は業界初(同社)の回転機構「クイックシフトバウンス」を搭載する。一般的なフラッシュの場合、配光を維持したままカメラの縦横を変化させる際には発光部を「ひねる」「倒す」という2アクションが必要だが、新製品はフラッシュ全体がワンアクションで180度(右90度/左90度)可動するため、配光パターンを維持しながらスピーディーな構図切り替えが行える。
液晶画面を含めた本体操作部も180度可動するため、縦/横位置いずれでも正位置での操作確認が可能だ。また、縦位置時でもレンズ中心から発光部中心までの距離が短いため、縦位置撮影時の影幅を短くすることもできる。
最大3グループのフラッシュの光量比率をワイヤレスで制御できる多灯光量制御機能も搭載する。制御可能なのは同社対応製品のみとなるが、本格的なスタジオストロボを利用せずとも本格的なライティングによる撮影が楽しめる。
そのほか、フラッシュ色の色温度情報をカメラ本体と交信し、発行条件に応じたホワイトバランスを自動補正する機能や、撮像素子のサイズ(APS-C/フルサイズ)に応じて配光を自動制御する機能も備える。
焦点距離は24〜105ミリ(内蔵ワイドパネルで16ミリまで対応可能)で、調光方式はADI調光/P-TTL調光/マニュアル。バウンス角度は上方150度/下方10度/左右各90度。従来機種(HVL-F56AM)に比べ充電時間が約55%短縮されたほか、デジタル一眼レフカメラ「αシリーズ」(α100を除く)の本体電源オン/オフに連動したパワーセーブ機能も備える。
電源は単三形乾電池(アルカリ/ニッケル水素)4個または外部電池アダプター「FA-EB1AM」(単三乾電池6個)で、発光回数は100回以上。フル充電時の発光間隔は約5秒。サイズは77(幅)×147(高さ)×106(奥行き)、約440グラム(本体のみ)。パッケージにはキャリングケースのほか、スタンドも付属する。
関連記事
- 上位機種ゆずりの快適性能で価格は控えめデジ一眼――ソニー「α300」
ソニーがエントリー向けデジタル一眼レフ「α300」を発売。ボディ内手ブレ補正やクイックAFライブビュー、可動式液晶といった充実機能を備えながら、お値段は控えめ。 - ソニー、高速AFライブビュー搭載のデジ一眼「α350」
ソニーがコンパクトデジカメと同等の操作性を実現する「クイックAFライブビュー」を搭載したデジタル一眼レフカメラ「α350」を発表。実売価格はボディのみで9万円前後。 - ISO 3200の高感度撮影可能なα100後継、「α200」
ソニーがデジタル一眼レフカメラ「α100」の後継機種、「α200」を発表。ISO3200の高感度撮影が可能となったほか、AFスピードも高速化された。 - レビュー:快適ライブビューで味わうツァイスの描写――ソニー「α350」
ソニー「α350」は、独自のクイックAFライブビュー機能と、有効1420万画素の高精細CCDを備えたデジタル一眼だ。この高画質を引き立たせる標準ズームはどれか。3種類の純正レンズをテストしてみた。 - 特集 初めて買うデジタル一眼レフ(1):デジタル一眼レフ、購入のチェックポイント
今デジタル一眼レフを購入するなら、レンズキットが10万円程度で買えるエントリー機が狙い目。昨年末から今年上半期にかけて登場した各社のエントリー機は実力機ぞろい。購入時のチェックポイントを考えてみよう。 - 特集 初めて買うデジタル一眼レフ(2):小型ボディの魅力を堪能できるオリンパス「E-420」「E-520」
デジタル一眼レフ初心者への購入ガイドとして、圧倒的な薄型軽量ボディが魅力のオリンパス「E-420」と、小型ボディに手ブレ補正機構を内蔵した「E-520」の2台を紹介。 - 特集 初めて買うデジタル一眼レフ(3):中級機を越える魅力を備えたエントリー機、キヤノン「EOS Kiss X2」「EOS Kiss F」
オリンパス編に続き、購入ガイドとして、エントリー機ながら1220万画素を誇るキヤノン「EOS Kiss X2」と、機能を絞ることで低価格を実現した「EOS Kiss F」を紹介する。 - 特集 初めて買うデジタル一眼レフ(4):値ごろ感か快適AFライブビューか、魅力それぞれなソニー「α200」「α350」
デジタル一眼ビギナーへ向けてオリンパス編、キヤノン編に続いて紹介するのは、ソニー「α200」と「α350」の2台だ。 - 特集 初めて買うデジタル一眼レフ(5):独自機能が魅力を高める1台――ニコン「D60」、ペンタックス「K200D」、パナソニック「LUMIX DMC-L10」
オリンパス編、キヤノン編、ソニー編に続き、今回は独自のゴミ対策を施したニコン「D60」、防じん防滴ボディのペンタックス「K200D」、フリーアングル液晶のパナソニック「LUMIX DMC-L10」の3台を取りあげる。 - 特集 初めて買うデジタル一眼レフ(6):エントリー向けデジタル一眼レフ8台を撮り比べる
デジタル一眼レフの購入ガイド最終回として、これまで紹介した製品を同一条件で撮り比べた作例を掲載する。限られたシーンでの比較なので参考程度だが、参考となれば幸いだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.