ダビング10に標準対応し利便性をアップしたリビングPC――「FMV-TEO」:2008年PC秋冬モデル
富士通のリビングPC「FMV-TEO」シリーズがラインアップを一新。出荷段階でダビング10に対応したのがトピックだ。
標準でダビング10に対応した新モデル
HDMIでTVに接続して利用するリビングPC「FMV-TEO」シリーズに新モデルが登場した。ラインアップは夏モデルと同じ2モデル構成で、従来は購入後にユーザーがアップデート作業しなければならなかったダビング10に出荷段階で対応したのが特徴だ。
夏モデルが6月末に発売されたばかりということもあり、そのほかの仕様に変更は加えられておらず、Turion X2 RM-70(2.0GHz)のCPUにMPEG-4 AVC/H.264の再生支援機能UVD(Unified Video Decoder)を持つGPU「ATI Radeon HD 3200」を統合したAMD M780GチップセットというAMDのPumaプラットフォームを採用する。AV機器を意識したブラックボディも前モデルを継承しており、オプションの縦置きフットを使うことで縦置きでの利用に対応するのも変わりない。3波(地上デジタル/BSデジタル/110度CSデジタル)対応のテレビチューナーを2基搭載してダブル録画が行えたり、OSにWindows Vista Home Premium(SP1)を採用したりするのも同様だ。
上位モデルの「TEO/B90D」はスロットインタイプのBlu-ray Discドライブ(2層BD-R/REに1倍速、1層BD-R/REに2倍速で書き込める)と750GバイトのHDD(7200rpm)、下位モデルの「TEO/B70D」はスロットインタイプのDVDスーパーマルチドライブと500GバイトのHDD(7200rpm)を搭載する。実売予想価格は夏モデル登場時を受け継いでおり、TEO/B90Dが20万円前後、TEO/B70Dが15万円前後の見込み。発売は9月下旬の予定だ。
なお、直販のWEB MARTではHDD容量を最大1Tバイト、メモリ容量を最大4Gバイトまで増設できるほか、IEEE802.11b/gの無線LAN機能の有無、19型ワイド液晶ディスプレイ(1440×900ドット表示)の追加などが選べる「TEO/B90N」と「TEOB70N」が用意されている。
FMV-TEOシリーズの概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
FMV-TEO | TEO/B90D | セパレート型 | ダビング10標準対応 | Turion X2 RM-70(2.0GHz) | 2048MB | 750GB | Home Premium(SP1) | 20万円前後 |
TEO/B70D | セパレート型 | ダビング10標準対応 | Turion X2 RM-70(2.0GHz) | 2048MB | 500GB | Home Premium(SP1) | 15万円前後 | |
FMV-TEOシリーズの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
FMV-TEO | TEO/B90D | − | − | AMD M780G | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | チップセット内蔵 | 3波デジタル×2 | 約6.6キロ |
TEO/B70D | − | − | AMD M780G | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | 3波デジタル×2 | 約6.6キロ |
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