ソニー「BDZ-T50」vs.パナソニック「DMR-BR500」、お手ごろBDレコーダー直接対決(前編)(3/4 ページ)
着実に普及が進むBlu-ray Discレコーダー。市場ではリーズナブルなシングルチューナーモデルも人気を集めている。今回は、その代表格2機種を比較しながらレビューしてみよう。
ポリシーが大きく反映された基本UI――パナソニック
DMR-BR500は一般にはウィザード形式とも呼ばれる目的別メニューを採用している。トップメニューに「見る」「予約」「消去」「ダビング」といったレコーダーの主要機能を並べ、これ以外の機能は「その他の機能」として2階層目に配置している。音声ガイドも採用するなど(オン/オフ可能)、同社製品らしく“分かりやすさ”を前面に押し出したメニュー構成だ。階層ごとの項目数を固定しているわけでもないため不自然さも感じない。
リモコンは、10キーをカバー内に収めることで表面のボタン数を控えめにしたタイプ。個々のボタンは大きめにして機能もボタン上に分かりやすく表記するなど、シニア層にも配慮している。一時期のDIGAはリモコンのボタン数を省略しすぎて逆に使い勝手を悪くしていたが、現在のリモコンはカバーを開かなくても日常的な操作は不満なく行える。コマ送りが左右ボタンに配置されているあたりは一瞬戸惑うが、利用頻度を考えて割り切ったのだろう

リモコンは個々のボタンが大きめ。再生操作系とメニュー操作系が離れており、片手で持ち替えずに操作するには少々無理を感じる。分かりやすさの方が優先され、使い勝手のほうが少し犠牲にされた印象だ(左)。数字ボタンと録画関係はカバー内に配置されている。好き嫌いが分かれる部分だと思うが、電子番組表の搭載でこれらのボタンを使う機会は大幅に減ったため、レイアウトとしてはそう悪くない(右)電子番組表と録画予約の使い勝手――ソニー
電子番組表はさすがにクロスメディアバーではなく、一般的なラテ欄タイプを採用。7チャンネル×4時間、5チャンネル×4時間、3チャンネル×1時間での表示が可能で、リモコンの黄色ボタンで簡単に切替が可能だ。正確にいえば7チャンネル×4時間、5チャンネル×4時間表示では一部放送時間の短い番組番組が確認できないため、全番組が確認できる3チャンネル×1時間表示の利用が必須になるからという事情もある。この点、筆者はどうも気にいらない。


電子番組表の画面。広告表示がなくすっきりとしており、見易さを失わない程度に番組ジャンル別に色分けもされている。ただし一覧性はそれほど重視したタイプではない。一部放送時間の短い番組は3チャンネル×1時間以外では省略され、録画予約はもちろん番組名の確認もできない録画予約では毎回録画(繰り返し録画)で「番組名」という選択肢があるのが面白い。一種の自動録画に近いが、例えば昼から夕方にかけてのドラマの再放送枠では、同じ番組の再放送が1日1話だったり2話だったりすることがある。この「番組名」を利用すると1話でも2話でも録画してくれるため便利だ。電子番組表での番組名表記にも左右される機能ではあるが、録画にこだわるソニー製品らしい部分といえるだろう
番組を選択するとこの画面に切り替わる。フォーカスは「予約確定」の位置にあるため、単発の録画予約ならこのまま決定キーを押すだけで録画予約が完了するし、必要ならフォーカス移動して変更を行えばよい。レコーダーの操作に慣れている人にはまどろっこしさがなくていい
本機は「おまかせ・まる録」と呼ぶ自動録画機能も搭載しているが、これは付加機能として別途触れることにする。
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