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第103回 雷と雷雨とシャッタースピードの関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)

派手な雷雨があると、新聞や雑誌に「雷を撮影した写真」が登場する。雷の写真ってどうやって撮るんだろう、と思った人も結構いるんじゃなかろうか。そんなわけで、今回は「雷の撮影」に挑戦。

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 問題は次の雷はどっちに落ちるか分からない、ということ。

 雷がなかなか落ちないなあと思って、いったん仕切り直しだ、とシャッターを閉じたときも、そこでその画像を消してはダメ。もしかしたら、気づかなかっただけで写ってるかもしれないから。

 実は下の写真は、撮影時にはまったく気づかなかった雷だ。40秒くらい露光して、だめかなと諦めた写真だったのだ。その場で「失敗した」と思って消さなくてよかった。


遠いので分かりづらいが、同じ形状のものが並んで落ちてた「ふたご雷」だった

 非常に遠かった上に雨も激しかったので写りはよくないが、ちょっと画像編集ソフトで補正してトリミングしてみた。


トリミング後の雷写真

 さらに運のいいことに、シャッターを開いて10秒ほどで正面に4本もの落雷。


2〜3秒の間に4本立て続けに落雷

部分拡大図。雷光はこのように枝分かれするのだ。すさまじい迫力である

 落雷の近くにいた人のことを思うと、運がいいなんていっちゃいけないのだが、まあ、わたしにとっては運良く撮れたのである。

 つまるところ、雷を撮るのに必要なのは専用の撮影機材や超絶技巧ではなく、「雨に濡れずに撮影できて空が見える場所」があり、「デジタル一眼レフと三脚とリモコンかケーブルレリーズ」があれば、あとは「勘」と運」である。

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