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第104回 猫とブレとフラッシュの関係今日から始めるデジカメ撮影術(2/3 ページ)

簡単そうで意外に難しいのが猫(の撮影)。老猫がのんびり日向で昼寝しているところを撮るのは簡単だが、活発な子猫となるとちょっと勝手が違ってくる。そんなわけで、今回は「ペットを撮る(室内猫編)」。

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50mm F1.4で撮る

 50mm F1.4という明るいレンズで室内フラッシュなし撮影をいろいろと試してみる。レンズが明るければ、シャッタースピードをはやくできるが、別の特性も顔を出す。絞り値は小さければ小さいほど、ピントの合う範囲が狭くなる。ピントあわせがよりシビアになってくるのである。


この写真、手前の猫にはピントが合ってるけど、後ろの猫には合ってない。このくらいシビアなのだ

これは顔に合わせたつもりが、ピントが合う瞬間、子猫がオモチャをかむために頭を下げたので、背景のラックにピントが合っちゃったのだ

このように派手に動き回れると、ピントを合わせるのが大変。これでピントが合ってれば最高だったのに、という残念な写真

 遊んでいる子猫を撮るとき、シャッタースピードを上げるために明るいレンズを使うのは有効だが、微妙なピントのずれに注意が必要なのだ。


これはピントが合った例。ちなみに、夜の室内で、ISO1250で1/160秒 F1.4

ピントが甘いけれども、表情が面白いのでOK。夜の室内で、ISO1000で1/100秒 F1.4

 そのかわり別のメリットがある。背景が大きくボケるので、部屋が散らかってても、あまり目立たないのである。これはよいっ。

 この写真は床に寝転がってローアングルで撮っている。ローアングルだと動きがより分かりやすいが、部屋の中が写りこみやすい。

 話は変わるけど、子猫の写真を撮ってブログなどで公開したい、と思ったら、できるだけ部屋を片付けて背景をすっきりさせること。洗濯物が転がってたり脱ぎ散らかした服が映ってるとちょっと恥ずかしい。


カーテンの裏がお気に入りの場所。白熱灯のみの部屋でカーテンの裏だからかなり暗いが、ISO3200まであげて1/30秒F1.4で撮影

 猫がじっとしていてくれれば、深夜のカーテンの裏、というような場所でもこんな風に撮れる。

 でもやはり明るいレンズはいい。ズームはなくても、室内で自分の猫を撮るのだから、自分自身が前後に動いていい感じに撮れる距離を保てばいいのだから。

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