「iPhone 3G」がiPhone 2.1アップデートで変わったポイント
アップルは9月12日、「iPhone」向けのソフトウェアアップデートを公開した。ファームウェアを更新するとバージョンは2.0.2から2.1になり、バッテリー寿命の改善やバックアップ所要時間の減少といった修正が行われている。
アップルは9月12日、「iPhone」および「iPhone 3G」向けのアップデートソフトウェアを公開した。すでに「iPod touch」用のファームウェアバージョン2.1は米国時間の9月9日(日本では9月10日)から配布が始まっていたが、iPhoneのバージョンアップも当初の予告どおり「金曜日」にスタートした。
最新バージョンは「2.1」で、ビルド番号と思われる数字は5F136となっている。最新ソフトウェアのインストール時に表示される修正点と改善点は、
- 通話発信時のエラーと通話中のエラーによる回線切断の発生頻度の減少
- バッテリー寿命の向上
- iTunes へのバックアップの所要時間の減少
- メールの信頼性の向上(特にPOPおよびExchangeアカウントのメール取得時)
- 他社製アプリケーションのインストール速度の向上
- 他社製アプリケーションが多数インストールされている場合にハングおよびクラッシュが生じる問題の修正
- SMSのパフォーマンス向上
- アドレスデータの読み込みおよび検索速度の向上
- 3G信号強度表示の正確性の向上
- SMS着信時の警告音繰り返し機能(2回まで追加可能)
- パスコード入力に10回失敗するとデータを消去するオプション
- Geniusプレイリスト作成機能
となっているが、このほかにも日本語入力時に、文節ごとに区切らず続けて文字を入力しても変換できるようになるなど、大きな変更が加えられている。顔文字の変換候補も増えているようだ。
さらに「設定」の「情報」画面に新たに「キャリア」という項目ができ、そこに「ソフトバンクモバイル 2.7」という表示がでるようになっていたり、つかんでいる電波が無線LANなのか3Gなのか表示するアイコンのデザインが変更されていたりと、細かな部分で前バージョンとの違いも見られる。モデムのバージョンは「02.08.01」から「02.11.07」に変わった。
また、これまではアプリをバージョンアップすると、アイコンがホーム画面に一番近い空きスペースに変わってしまい、配置が崩れてしまっていたが、2.1では正しく元の場所でアイコンが入れ替わるようになった。インストール自体も確かに早くなっているような印象だ。電波状態を示すアンテナのピクトも、これまでより本数が多く表示されるようだ。
サードパーティーアプリの安定性は、約1日使った感じでは以前よりよくなっているように感じた(単にアップデートで再起動したから、というレベルではないと思う)。
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