カシオ、手のひらに収まる超高速連写デジカメ「EX-FH20」
カシオ計算機が“世界最速連写デジカメ”の兄弟機「EX-FH20」を発売。高い連写性能を引き継ぎ、レンズは高倍率化。しかも約30%の小型軽量化も果たした。
カシオ計算機は9月16日、デジタルカメラ「EXILIM」の新製品として、超高速連写機能を備えた“HIGH SPEED EXILIM”「EX-FH20」を9月19日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は8万円前後。
昨年8月に発表された“世界最速”連写デジカメ「EX-F1」の兄弟機に当たる製品。連写速度こそ最高40枚/秒(EX-F1は最高60枚/秒)となっているが、光学ズームは12倍から20倍に強化され、大幅な小型軽量化も実現した(EX-F1比でボディ容量を27%、質量を28%低減)。
撮像素子は有効910万画素 1/2.3型高速CMOSセンサーで、EX-F1の有効600万画素1/1.8型より高画素化した。3072×2304ピクセル時(約7メガ相当)で最大40枚/秒の高速連写が行え、連写速度は1枚/秒から40枚/秒まで7段階に調節できる。シャッターを切った瞬間から40枚分をさかのぼって記録するパスト連写機能も備える。
多彩な動画撮影機能も継承する。一般的な30fpsの動画は1280×720ピクセルのハイビジョン、もしくは640×480ピクセルのスタンダードで撮影できるほか、動きの速い対象を超スローで再生できる「ハイスピード撮影」も行える。ハイスピード撮影時は1000/420/210fpsとフレームレートの変更できる。動画の保存形式はMotionJPEGで、EX-F1が備えていた1920×1080ピクセルのフルハイビジョン撮影機能は未搭載となっている。
レンズは35ミリ換算26〜520ミリの光学20倍ズームレンズで、デジタルズーム(4倍)も用意されており、併用することで最大80倍の望遠が行える。CMOSシフト式の手ブレ補正機能機能も搭載する。
背面液晶は3型/約23万画素(960×240ピクセル)で、電源には単三形アルカリ乾電池もしくはニッケル水素充電池を使用する。本体サイズは122.6(幅)×81.4(高さ)×84.5(奥行き)、約483グラム。アルカリ乾電池使用時で約230枚、ニッケル水素充電池使用時で約400枚の撮影が行える(CIPA規格)
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