超高画素か、広角か――定番コンパクト「IXY Digital 3000 IS/920 IS」:DiGiC 4でパワーアップ(3/8 ページ)
超高画質フルオート「IXY Digital 3000 IS」と、28ミリの広角「IXY Digital 920 IS」をまとめて紹介。強化された顔検出機能や使い勝手などを、たくさんの作例とともにチェックした。
強化された顔検出――暗部補正とサーボAF
今回のトピックはDiGiC 4の採用と、それに伴う顔検出系の機能強化といっていい。もともと、顔優先AF、顔優先WB、顔セレクト機能などを持っていたが、さらに便利な機能がついた。
ひとつは「サーボAF」。厳密には「顔専用自動追尾AF」。従来のモデルでは、顔を検出してシャッターを半押しにすると、そこで「フォーカスや露出がロックされていた」ので、半押ししたあとで相手が動くとついていけなかったのだ。
サーボAF機能をオンにすると、半押しした時点で顔に枠がロックし、相手が動いてもちゃんと追従して追いかけてくれるし、顔が横を向いてもがんばって追ってくれる。これはよい。
ただし、追尾するのは「顔」だけで、それ以外の被写体だと、画面中央測距のコンティニアスAFとなる。すでにパナソニック「LUMIX」などでは顔以外の「追っかけAF」も搭載しているだけに、そこは残念。
もうひとつは「暗部補正」。最近のトレンドとなっている、ダイナミックレンジを広く見せようという技術のひとつ。名前の通り、暗部を持ち上げることで、影になった部分も明るく撮れる。
特に屋外で人物を撮るときはどうしても顔が暗くなりがちなのでこれを「自動」にしておくとよい。明るいところを保ったまま暗部だけを持ち上げてくれる。これはもちろん人物以外でも有効だ。
この2つはメニューの中でセットする。結構ウリになる新しい機能なので、FUNC.メニューでさっと変更できるべきだったかと思う。いちいちメニューを開くのはちょっと面倒だからね。
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