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第118回 夏と水着と親近感の関係今日から始めるデジカメ撮影術(1/3 ページ)

この連載も長く続いているけれども、夏は例年「水着」、お約束である。今回は広角でぐぐっと寄って、楽しく親しげな写真を撮る話(拡大画像を追加しました)。

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 この連載も長く続いているけれども(→バックナンバー)、夏は毎年「水着」。それはもうお約束である。「やっぱ今年も夏は水着ですかね」「夏ですからねえ」「そうですねえ」という具合(夏水着撮影2008夏水着撮影2007夏水着撮影2006夏水着撮影2005夏水着撮影2004)。

 海でデジタル一眼レフ。敵は海水よりも「砂と潮風と温度」。まずレンズは1本だけがいい。海辺でレンズ交換はしたくないもの。撮影のために海に行くってワケじゃない限り、まあ適当なズームレンズ1本をつけて、着脱はしないのが賢い。下手にレンズ交換するとそのとき砂や潮風が入ったりしかねないから。

 最近のデジカメは、撮像素子表面についたゴミやホコリを自動的に落とす機構がたいていついてるけど、ついてないときはなお慎重に。潮風でついたホコリは厄介だ。

 そして撮影しないときは、バッグにしまって砂が入らないように、温度が上がりすぎないようにする。超高温はカメラにもバッテリにもよくない。最悪でも、タオルはかけておきたい。バッグに入れて、上に白いタオルでもかけておくとよいかも(黒だと熱を吸収しちゃうから)。

親しく楽しい水着写真

 今回は、「16-85mm」というズームレンズ(35ミリフィルム換算で24〜120ミリ)を使った。で、撮るべし。


 海辺でポートレートって感じ。120ミリ相当の望遠にして、縦位置にして、肌が明るく写るよう+1の補正をかけて撮影。曇天だったこともあって、強い日差しで影が出ることもなく、さわやかに写ってる。

 でも、せっかく海に来たのだから、こんなキレイな写真ばかりじゃなくて、もっとはっちゃけた写真を楽しく撮ろう、ってのが今回のテーマだ。例えば、海を背景にした写真を撮ってみる。


 ありがちで、俗に「良くない写真」として例に挙げられるのがこんな写真。「人の中心は顔であり、撮る時に、つい顔を構図の真ん中に持ってきてしまう。また中央の方がピントが合いやすいので(最近の顔認識AFを使えばそんなことは考えなくていいが)つい中央に顔を持ってきてしまう」という例。かつ、「全身を入れなきゃってことで足先まで入れちゃう」の巻。

 この2つが重なると、画面の半分をもわっとした無駄な空間(しかもこの日は曇り空)が占め、構図の下半分に全身を入れるものだから、肝心の「人」が小さくなってしまう。これは縦位置だからまだいいが、横位置でこれをやると何を撮ったか分かんなくなる。

 こうやって顔の位置を変えると、その分全身が大きく写る(写真=左)。また、直立したままでは風情がないのでポーズをつけ、さらにプラスの露出補正をかけて明るく。海ではプラスの補正、が基本(写真=右)。

 立ってる人を撮るときはカメラの高さは重要で、ちょっとかがんで胸からお腹のあたりから撮ると上下のバランスがよくなりプロポーションもすっきりするけど、今回はちょっと高い位置から狙い、背景全部を波打ち際にしてみた。青空もないことだし。

 ちなみに、

ローアングルで撮影(写真=左)。相手の目の高さで撮影(写真=右)

 高さによってこんな感じで変化する。スタイルも背景の写り具合も変わってくる。どんな高さから撮るといいかは……撮られる人のスタイルや顔立ちでも違うので、少しでもスタイルよく可愛く見える角度で撮るべし。

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