球形だから動きがいい、「ダイソンボール DC36」登場:サイクロン技術も進化
ダイソンは、家庭用掃除機の新製品として「ダイソンボール DC36」を発表した。本体部分を球形にして、スムーズな操作性を実現したキャニスター式クリーナーだ。
ダイソンは8月29日、家庭用掃除機の新製品「ダイソンボール DC36」を発表した。モーターなどを内蔵する本体部分を球形にして、スムーズな操作性を実現したキャニスター式クリーナー。10月17日から全国の家電量販店で販売を開始する。
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発表のために来日したジェームズ・ダイソン氏は、一般的なキャニスター型掃除機の課題として、「意図しない方向に動いたり、家具などにぶつかって倒れたりする。またキャスターが精巧でないと堅い床面でスリップすることもあり、操作のために余計な力を使う」と指摘した。ダイソン氏によると、主な原因は、並行に配置されたホイール。直線方向のみに進むように設計されているため、「角の多い家の中で自由に動かすことができない」という。
このためダイソンボール DC36では、ボールの両サイドをキャスターにしているものの、両輪を並行に配置するのではなく、小回りが効くよう後方が若干狭くなっている。また本体とホースの連結部にはスプリングを内蔵した可動式「セントラル・ステアリング構造」を採用。ヘッドの動きに合わせて左右50度ずつ可動し、かつスプリングの弾性によってヘッドを横に振ったときも本体が追従する仕組みになっている。「本体の中心を軸としたステアリング構造により、より小さい回転半径で小回りが効く。家具のすき間も横転することなく通り抜ける」。
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さらに球形の本体に重いパーツを集め、全体を低重心構造とした。「ボールの中にはモーターやダクト、フィルターなど100を超えるパーツが入っている」(ダイソン氏)。
独自のサイクロン技術は、改良を加えて「ラジアルルートサイクロンテクノロジー」となった。具体的には、空気の経路を再設計し、気流の効率をアップ。0.5マイクロメートルの微細な粒子まで確実に分離するという。またモーターも再設計により回転翼による音を抑えたほか、モーター自体を専用の筐体に包み込んで球形の本体に格納。さらに排気口内部に緩衝材を設けて排気の速度を落とすなど、運転音の低減を図った。
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本体サイズは、223(幅)×290(高さ)×438(奥行き)ミリで、本体重量は4キログラム。ホースやクリーナーヘッドと取り付けた状態では約6.26〜6.59キログラムとなる。
ラインアップは、モーターヘッドが付属する「DC36 カーボンファイバー モーターヘッド」およびタービンヘッドの「DC36 カーボンファイバー タービンヘッド」、モーターヘッドにペットケア用のグルーミングヘッドを追加した「DC36 カーボンファイバー モーターヘッド ペットケア」の3種類。いずれもミニT字型ノズルやコンビネーションノズル(ブラシ、すき間ノズル)が付属する。
同社オンラインストアの価格は、DC36 カーボンファイバー モーターヘッドが8万9800円、DC36 カーボンファイバー タービンヘッドが8万4800円、DC36 カーボンファイバー モーターヘッド ペットケアは9万4800円となっている。
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