宇宙に思いをはせるプラモデル、バンダイ「1/10 ISS船外活動用宇宙服」:橘十徳の「自腹ですが何か?」(3/3 ページ)
バンダイ「1/10 ISS船外活動用宇宙服」は、国際宇宙ステーション(ISS)で船外活動をする際に着用する宇宙服を再現したプラモデル。各関節が可動するほか、頭部左右のヘッドライトもLEDライトで発光する。実際に組み立ててみたリポートをお届けしよう。
部屋を暗くすると雰囲気ばっちり
宇宙服は完成したが、実はまだこれで終わりではない。最後にディスプレイスタンドを作る必要があるのだ。このスタンドがまた実に凝っている。クリアパーツの上に「APFR(関節付きポータブル・フット・レストレイント)」という関節機構付足固定具を再現した台座が用意されているのだ。
APFRとは、身体が浮いてしまう宇宙空間で活動をするために足をしっかりと固定するための装置だ。なお、APFRとは別にクリアパーツの支柱もあり、LSSと連結して固定できるようになっている。この支柱はSAFERを外しても取り付けられるようになっており、好みでSAFERを外した状態で飾っておくことも可能だ。
最後に同梱(どうこん)されているシールを貼ると、塗装しないで作ったキットもまあまあ見られるようになる。宇宙服の胸にはミッションごとにデザインされたパッチが付いているのだが、このパッチのシールが11種類入っており、好きなミッションを選べる。
収録されているパッチは、「STSミッション(スペースシャトルの象徴的なパッチ)」「STS-87ミッション(土井隆雄氏が搭乗したスペースシャトルのミッション)」「STS-114ミッション(野口聡一氏が搭乗したスペースシャトルのミッション)」「IDD-022ミッション(野口聡一氏が参加したISSでの滞在ミッション)」など。パッチを貼る場所も詳細に解説されており、実に分かりやすい。
シールを貼ってディスプレイスタンドに飾ると、かなり豪華な感じになる。とくにバイザーを降ろしてちょっと暗いところに置き、LEDライトを点灯させると雰囲気たっぷりだ。腕に覚えのある人はリアルな塗装を追究するのも楽しいし、宇宙好きな人にはぜひオススメのキットだ。
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