小惑星探査機「はやぶさ」がレゴでよみがえる! 「レゴ クーソー はやぶさ」:橘十徳の「自腹ですが何か?」(2/2 ページ)
「レゴ クーソー はやぶさ」は、あの小惑星探査機「はやぶさ」をレゴブロックで作るキットだ。プラモよりも手軽で、太陽電池パドルを広げた特徴的なスタイルもしっかりと再現。
台座には小惑星探査ローバー「ミネルバ」が
組み立ては前述した通り、川口氏のミニフィグから入り、次に台座の組み立てに移る。この台座も単なる平面ではなく、小惑星「イトカワ」の表面を模した凸凹の形状になっている。レゴ独特の分かりやすいイラスト説明書を見ながら、グレーの細かいパーツを説明書通りに次々とはめ込んでいく。
この台座には、小惑星探査ローバー「ミネルバ」を再現した、青とグレーの小さな丸いパーツも設置する。ミネルバは直径12センチ、高さ10センチの小型ローバーで、世界で初めて小惑星表面を移動探査する予定だったが、放出時のわずかなズレにより残念ながらイトカワへの着陸は実現できなかった。せめてレゴの上だけでも、ミネルバの叶わなかった着陸の夢を実現させてやりたいものである。
さて、台座の組み立てが終わったら、そこに支柱となる棒を立てて、サンプル採集装置とともにブロックを積み上げていく。それが完成したら、次はいよいよ本体の組み立てに入る。黄色のブロックを多用する本体には、イトカワの表面から採集したサンプルを持ち帰るためのカプセルや、イオンエンジンなども細かく再現。とくにカプセルについては、金色に着色されていてすばらしい。
本体が完成したら、次は太陽電池パドルだ。骨組となる黒い棒をブロックでつないでいき、そこに太陽電池パネルの平面パーツを3つ装着。ここにパネルのパターンが印刷されたシールを貼ると、たちまちリアルな感じになる。
完成した姿はプラモデルよりも少し大きめ
2組の太陽電池パドルを本体の左右に取り付けたら、今度は上部のアンテナの制作だ。アンテナの皿の上に棒を立てて本体上部に取り付ければ完成。最後に本体を台座から上に伸びる支柱やサンプル採集装置に取り付ければすべて完成だ。
制作時間はワタクシの場合、約2時間かかった。細かいブロックが意外と多いが、説明書が分かりやすいのでだれでも簡単に作れるだろう。説明書には、作成している部分の実物写真や解説が所々に挿入されており、これを読みながら組み立てれば「はやぶさ」の部品について詳しくなれる。
作る前はなんとなくプラモデルと同じくらいの大きさかと想像していたのだが、完成した「はやぶさ」のレゴ版は、想像していたものよりも一回り大きかった。当然ながらプラモデルと比べると細部のパーツのリアルさには乏しいが、それでもこれは紛れもなく「はやぶさ」のミニチュアだ。
カプセルやイオンエンジンなど「はやぶさ」の特長はきちんと抑えられているし、川口マネージャーのミニフィグも秀逸。部屋に飾れば、その堂々とした姿が存在感を放つだろう。組み立てが簡単なので子どもに与えるのにもいい(対象年齢は12歳以上)し、もちろん大人の「はやぶさ」ファンが買っても十分に満足できると思う。
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