デジタル家電から“スマート”へ、「CEATEC JAPAN 2012」概要発表:出展者数は昨年並み
アジア最大級のエレクトロニクス関連展示会「CEATEC JAPAN 2012」が今年も10月上旬に開催される。昨年まではデジタル家電を主軸としていたが、今年はより幅広い“スマート化”をプッシュする。
アジア最大級のエレクトロニクス関連展示会「CEATEC JAPAN 2012」が今年も10月2日(火)〜6日(土)に開催される。千葉「幕張メッセ」の1〜8ホールに2130小間を構え、出展者は企業/団体を合わせて408。最終的には昨年と同規模になる見通しだ。
今年のテーマは、「Smart Innovationー豊かな暮らしと社会の創造」。これまではデジタル家電を主軸としていた同展示会だが、今年は「生活から社会システム全般にわたる“スマート化”の方向性」をふまえ、各展示エリアを再構成している。7月19日の事前説明会であいさつに立った情報通信ネットワーク産業協会の大木一夫専務理事は、震災や原発事故による電力不足を経験しつつも、その中からスマートグリッドなどの新しい動きが出てきていると指摘。IT・エレクトロニクスの技術革新が暮らしや社会全体を快適にすることを世界に向けて発信するとした。「一人でも多くの人に来場いただき、新しい流れを実感していただきたい」(同氏)。
今年は、ステージ名称を「ライフ&ソサエティステージ」と「キーテクノロジーステージ」に変更。また、今後スマート化が進む3つの分野として、「モビリティ」と「エネルギー」「医療・ヘルスケア」の3分野にフォーカスし、特別展示や各種の企画を通じて最新情報を発信する。モビリティ分野には、トヨタや日産など多くの自動車メーカーも参加する予定だ。エネルギー分野では、各社の省エネ技術を紹介する「グリーンITパビリオン」などを企画している。
また今年からIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers,Inc.)のConsumer Electronics Societyが主催する国際会議「The 1st IEEE Global Conference on Comsumer Electronics 2012」(GCCE 2012)がCEATEC期間中に開催されることになった。これにより、米国の「International CES」やドイツの「IFA」と並び、CEATECもIEEEの国際会議を併催する展示会になる。参加者は10ヵ国300名以上。なお講演発表は非公開だが、基調講演やシンポジウムは一般にも公開される予定だ。前NTTドコモ副社長の辻村清行氏らがキーノートに登壇するほか、「テレビの未来」「家電の未来」といった「元気の出るテーマ」のシンポジウムを予定している。
さらに今年の新しい試みとして、出展社がCEATECでお披露目する新製品や新技術をセミナー形式で紹介する「新技術・新製品セミナー」がある。「これまで、展示品は各社のブースでしか見ることのできなかったが、セミナー形式にすることで、より理解を深めることができるという。詳細はWebサイトで8月下旬から順次紹介する予定だ。
開催概要 | CEATEC JAPAN 2012 |
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開催期日 | 10月2日(火)〜6日(土)。2日は特別招待日、3日〜5日は公開日、6日は無料公開日 |
会場 | 幕張メッセ(千葉市美浜区中瀬2-1) |
入場料 | 公開日:当日登録・入場料 一般1000円、学生500円(学生20名以上の団体および小学生以下は入場無料)、無料公開日:入場無料、18歳以上は入場登録が必要 |
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