第4回 普通のテレビと比べ、「VALUESTAR G タイプW」が勝っていた部分、感心した部分:豪華仕様なAV+地デジPC「VALUESTAR W&VALUESTAR G タイプW」ロードテスト(2/2 ページ)
最近のテレビPCは、AV機器目線で見ても「想像以上に、“テレビ”として使えるクオリティがある」ことが分かった。今回は一般的な家庭用テレビに対してVALUESTAR G タイプWが勝っていた部分、感心した部分を紹介する。
“23型クラスのテレビ”として十分以上のクオリティがある
では、映像クオリティをチェックしよう。
前回も少し触れたが、映像コンテンツは基本的に画面が黄色かぶりせず、ホワイトがちゃんとホワイトとしてきれいに表示される。AVパソコン/テレビPCをアピールする製品の中には、いわゆるテレビ的な色彩表現を考慮しておらず、ひとまずテレビチューナーだけを搭載した──ようなものも存在するだけに、こういった映像のチューニング具合が感じられるのがなかなか好印象だ。
また、ソフトウェア映像補正技術「彩りプラスex」の設定も、なかなかAV的なツボを押さえたチューニングだと感じた。普段は「スタンダード」モードで十分なカラフルさに感じたし、Blu-ray Disc映画タイトルなどは意外と「フォト」モードにすると、黒側の階調がだいぶ細やかに表現されるようになる。もちろんすべてをこれで完ぺきというわけではないが、スタンダードクラスの家庭用テレビはもちろん、ひと昔前のハイクラステレビに十分拮抗できるクオリティを発揮している。
音質の良好さも、テレビにとっては欠かせない。最近のロークラスの家庭用テレビは、ボディの薄型化やデザイン性を確保するため、そしてコスト的な部分も含めてスピーカー用のスペースを十分に確保できず、“音がそれなりに出ればよい”的な扱いとなっているモデルも多い。この点、本機は「YAMAHAサウンドシステム」の実装がかなり効いている。もちろん、基本は中域を重視した“テレビ”的なセッティングとなっているが、ウーファーも実装するので“ズシーン”“ドカーン”といった低音もなかなか豊かに再現してくれる。
このように本機は23型クラスの“テレビ”として十分以上のクオリティがある。昨今の低価格志向な家庭用テレビのそれより格段に上々なのではなかろうか、と思うほどだ。
(続く)
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