お部屋でまったりハイレゾ再生! 入門にも最適な据え置き型コンポ4タイプ:ハイレゾスタートガイド(3)(4/4 ページ)
一口にハイレゾといっても、拡張性に優れたUSB-DAC内蔵ヘッドフォンアンプから、手軽な一体型オーディオシステム、アクティブスピーカーなど視聴スタイはさまざま。今回はタイプ別に入門から応用まで対応できる選りすぐりの製品たちを紹介していく。
タイプ4:ハイレゾを聴くならネットワーク再生にもチャレンジしたい
ここまでは主にヘッドフォン、あるいはスピーカーを使って、USBオーディオによるハイレゾ再生を楽しむためのコンポーネントを中心に紹介してきたが、デジタルファイル音源の扱いにある程度慣れてきた実感が出てきたならば、NASを導入してネットワーク経由で音楽再生を楽しんでみてはいかがだろうか。
ネットワークオーディオはUSBオーディオに比べてセットアップが多少複雑なところもあるが、設定さえ済ませればNASに貯めておいた音源を、スマホアプリでリモコン操作ができたり、いろんな利便性が得られる良さもある。
例えばティアックの「NT-503」はDSD 11.2MHzにPCM 384kHz/32bit対応のUSB-DACを搭載する、コンパクトなネットワークオーディオプレーヤー。先に紹介した「UD-503」と同じく、省スペースで設置ができる。同じホームネットワーク内のルーターに接続されているNASに保存した音楽ファイルを、スマホ・タブレットのコントローラーアプリ「TEAC HR Remote」から選択肢ながら再生できる。PCレスでカジュアルに楽しめるのがうれしい。プリアンプ機能も内蔵しているので、パワーアンプやスピーカーに組み合わせてシステム展開も可能だ。
ソニーの「CMT-SX7」はネットワーク経由でのハイレゾ再生にも対応した、CDドライブ内蔵の一体型オーディオシステムだ。直販サイトでの販売価格も4万9880円(税別)とお手頃だ。Wi-Fiは安定感が高く、ハイレゾ音声が途切れにくい5GHz帯をカバーし。本機もBluetooth接続はLDAC対応だ。ハイレゾは192kHz/24bitのリニアPCMと、DSD 2.8MHzまでリニアPCM変換で再生。本体フロントパネルのUSBにハイレゾ対応の“ウォークマン”を接続したり、リアパネルのUSBにはハイレゾ対応のスマートフォン“Xperia”をつないでハイレゾが聴ける。ソニーのポータブルオーディオ製品との親和性が高いところにも注目したい。さらにPCと接続するならUSB-DAC機能も完備。CDプレーヤーやFM/AMラジオも一体化しているので、万能なミニコンポ感覚で色んな音源が1台で楽しめるマルチオーディオシステムだ。
静かな環境でスピーカーやヘッドフォンから再生される音に落ち着いて耳を傾けることで、ハイレゾ音源の奥深い魅力を全身で体感できる喜びもぜひ味わってみてほしい。
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