新登場の3階は一味違う――ポタフェス新エリアで「ホームシアター&アナログフェア」が開催:第7回ポタフェス(2/2 ページ)
今回の「ポタフェス」では、会場3階に居を構える大建工業のショールームを使った連動企画「ホームシアター&アナログフェア」が実施されている。若いオーディオファンにポータブル以外の楽しみ方も知ってもらいたいという企画だ。
従来のオーディオイベントと違う層にアピールする絶好の機会
2部屋ある防音室では、Dolby Atmosによるホームシアター体験と、“ヘッドフォンでアナログレコードを聴く”という企画が展開されている。シアター体験では、発売前のタイトルである「死霊高校」と今年大ヒットした「マッド・マックス」が、アナログイベントでは新旧さまざまなレコードに加えて、先日開催された「ポタフェスLive」のDSD11.2収録音源が披露された。イベントの企画は地元の秋葉原に本社を置くオーディオ系出版社、音元出版だ。
通常ピュアオーディオやホームシアターのイベントというと参加者の年齢層が高くなりがちだが、ポタフェスは明らかに客層が異なり、10代や20代の人が多い。そのためかシアターではAtmosの認知度は30%程度で、アナログでは「レコードは初めて」という人もいたという。
若い音楽ファンに本格的なオーディオ環境を体験してもらう絶好の機会ということで、アナログイベントの運営にあたっていた音源出版の浅田陽介氏(『Net Audio』誌編集長)は、「アナログを若者に聴いてもらいたい」と、オーディオの深さを若年層ユーザーにアピールしつつ、自身の趣味を前面に押し出したブースで楽しみながらイベント運営をしていた。
「アナログイベントに関していうと、実は僕の趣味全開なんですよ(笑)。もともとフリーペーパー『PREMIUM HEADPHONE GUIDE』の企画から持ち上がった話だったのですが、せっかくこういった機会と環境を作ってもらえるなら誰もやらないことをやりたいなと思って。その回答の1つが“アナログをヘッドフォンで”というもの。DSDのライブ音源に関しては、実は一昨日用意されたばかりなのでトラブルも色々あったんですけれど、来場者に『3階まで上がってくるとちょっといいことあるよ』っていう感じで用意してみました」。
下のイベントとはかなり毛色が違うが、実際にやってみると予想以上に盛況で若干焦っているという浅田氏。アナログレコードとロックが好きな人が来場すると、ついつい話が盛り上がり、時間を忘れてしまうのだとか。
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