暖房中は空気の汚れに注意!――小型CO2モニターで換気のタイミングを知る:橘十徳の「自腹ですが何か?」(2/2 ページ)
今回紹介するのは、室内のCO2濃度を手軽に測定できる「温度センサー付属CO2モニター」。気温を計測することも可能で、USB駆動なので設置の自由度も高い。部屋の空気の状態を知りたい人には見逃せないアイテムだ。
CO2濃度と室温を交互に表示
使い方は、付属のUSBケーブルをUSB電源の差し込み口に差すと、電源が入って初期化がスタートする。初回電源投入時の初期化はおよそ60秒で完了し、初期化が完了すると測定が液晶に表示される。
CO2濃度と室温は同時表示ではなく、交互に表示される。表示時間はCO2濃度が約15秒、室温が約5秒で、これらの表示時間は変更できない。
設定項目としては、高度設定とアラーム設定、キャリブレーション設定がある。高度設定は、この製品を使用する場所の標高を設定することが可能で、100mずつのステップとなる。
アラーム機能は、CO2濃度が設定を超えたときにLEDを点灯させる機能で、黄色のLEDを点灯させる「アラーム1レベル設定」と、赤色のLEDを点灯させる「アラーム2レベル設定」と、2段階で警告を出すことができる。平常時のLEDは緑色で、デフォルトの設定値は、緑が800ppm以下、黄色が800〜1200ppm、赤色は1200ppmとなっている。
キャリブレーション設定は、8日間ごとにキャリブレーションを行うかどうかを設定することが可能で、「8日間ごとに自動的にキャリブレーションを実施」「8日間後に一度だけ自動的にキャリブレーションを実施」、「キャリブレーションを自動的に行わない」の3つから選択できる。このようにアラームを設定することにより、CO2濃度を3段階で表示することが可能で、現在のCO2濃度をすばやく把握できる。
燃焼器具を使っている人にオススメ
実際に使ってみたが、ガスファンヒーターを動かしている室内で測定したところ、いきなり1500ppmを超えてLEDが赤色となった。そこで窓を開けて換気扇を回したところ、少しずつCO2濃度が低下し、1200ppmを下回ってLEDが黄色となった。さらに換気し続けたところ、ようやく800ppm以下となりLEDが緑色となった。
ちなみにビル衛生管理法によると、室内のCO2濃度は1000ppm(0.1%)以下に抑えるように規定されている。CO2濃度が上がりすぎると、眠気や頭痛、吐き気などさまざまな症状が発生するので要注意だ。
CO2モニターがあると、このようなCO2濃度の低下を把握できるだけでなく、どれくらい換気したらいいかという目安にもなる。数値をこまめに見ながら換気を行って、CO2濃度の低下を確認したらすぐに換気を中止すれば、必要以上に換気をしすぎて室内の気温を大幅に下げてしまうといった問題も起こりにくい。
ガスファンヒーターだけでなく、石油ファンヒーターやガスコンロ、ガス炊飯器、ガスオーブンなどの燃焼器具を使っている人にはぜひオススメしたいツールだ。
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