ベストな音楽再生環境を自動調節してくれるワイヤレスNCヘッドフォン「JBL EVEREST ELITE 700」を試す:ワイヤレスで行こう!(1/3 ページ)
今回は、JBLの新しいワイヤレスヘッドフォン「EVEREST ELITE 700」をピックアップ。専用アプリで効果を調整できるノイズキャンセリング機能やオートキャリブレーションなど、JBLが提案する新しいポータブルリスニングのスタイルを体現した製品だ。
JBLスピーカーの名機である「EVEREST」(エベレスト)の名前を冠した意欲的なヘッドフォン/イヤフォン「EVEREST」シリーズがデビューした。昨年秋にはLEDイルミネーションを搭載する“光るBluetoothスピーカー”「JBL PULSE 2」を発売してヒットを飛ばし、ポータブルオーディオも勢いに乗るJBLブランド。今回は上位モデルの“ELITE”(エリート)ラインから、オーバーヘッドタイプのBluetoothヘッドフォン「EVEREST ELITE 700」をピックアップしてみたい。
「EVEREST」シリーズは全6機種。うち上位3機種「ELITE」の違いはどこに?
今回国内に導入されるBluetooth関連の新製品はヘッドフォンが4機種、イヤフォンが2機種。それぞれに“ELITE”の名前を冠する上位モデルの「EVEREST ELITE」シリーズと、レギュラーモデルの「EVEREST」シリーズに分けられる。ELITEの違いはオートキャリブレーション機能の「TruNote」とアクティブ・ノイズキャンセリングが搭載されているところ。型番にはアラウンドイヤータイプのヘッドフォンが「700」、オンイヤータイプのヘッドフォンは「300」、そしてイヤフォンが「100」の数字で分類できる。つまり、今回レポートする「EVEREST ELITE 700」は上位モデルのアラウンドイヤータイプのBluetoothヘッドフォンというわけだ。
ELITEシリーズの大きな特徴は、ハーマングループのブランドであるAKGとJBLが培ってきたオーディオのノウハウを結集して作られたオートキャリブレーションシステム「TruNote」や、アプリで操作するアンビエントノイズのコントロール機能を含む高精度な「NXTGen Active Noise Cancelling Technology」だ。
ハウジングは密閉型で、新開発の40mm口径ダイナミックドライバーを搭載。再生周波数帯域は10Hzから2万2000Hzをカバーする。Bluetooth再生は内蔵バッテリーで、Bluetooth/NCの両方をオンにした状態で最大約15時間の設計。バッテリーは一般的なmicroUSBケーブルを使って充電できるのが便利なポイント。同梱(どうこん)されるケーブルを使えば、電池が切れた時なども有線リスニングが可能だ。本体電源オンの状態で一定時間音楽が再生されなかったり操作がなかった場合、自動で電源が切れるオートパワーオフなどの節電設計になっている。
付属するケーブルは、ヘッドフォン側が2.5mmプラグ仕様でインラインのマイク付きリモコンを搭載する。本体パッケージには充電用のUSBケーブルとソフトタイプのキャリングケースが付属している。
装着感やポータビリティをチェック
本体はスライダーの部分で折れ曲がってたためるコラプシブル設計で、付属のキャリングケースに入れてコンパクトに持ち運べる。今回お借りしたブラック/ブルーのほかに、全身がブラックのモデルとホワイトのモデルを合わせた3色があり、いずれもアームのシェル部分に曲線を使った柔らかいデザインが特徴だ。スライダー部分にはメタル素材も使用されている。
装着してみると、側圧は強すぎずピタリとしたフィット感が得られた。アームのシェル部分とイヤーカップがボールジョイントでつながっているので、頭や耳の形に合わせた最適な向きに調整して身に着けることができる。イヤーパッドはクッションが肉厚なので、ノイズの混入や音漏れを完全にシールドしてくれる。
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