「関西は笑いに貪欲でした」 「キンプリ」菱田監督が応援上映の“予想外”を語る:まさかの「4DX」解禁(1/3 ページ)
興収6億円を突破した劇場アニメ「キンプリ」の監督に、同作がヒットした理由や制作の裏側を聞いた。応援上映はさまざまな“予想外”が起きたという。
興行収入が6億円を超え、観客動員数30万人を突破した劇場アニメ「KING OF PRISM by PrettyRhythm」(以下、キンプリ)。「劇場から外に出たら、世界が輝いて見えた」「ずっと流れ星に打たれているようだった」など、観客の感想も斬新なものが多く、特にキンプリの代名詞ともいえる「応援上映」は、実際に体験しないとその本当の魅力を知ることはできない。
応援上映とは、声援OK、コールOK、サイリウムOK、コスプレOKという、「映画館ではお静かに」という常識を覆す新しい上映スタイルだ。
例えば、作中のキャラクターが「はい!」と応答する場面では、観客は「いい返事ー!」と反応し、同じくキャラクターが「みんなに、言いたいことがありま〜す!」と叫べば、観客が「な〜に〜?」と返す、という具合だ。サイリウムを振りながらこれを60分続けるのだから、なかなか忙しい。
「観客が60分間叫びっぱなし」という、音楽のライブ会場でもなかなか味わえない新しい体験を提供することで、新規ファンや熱心なリピーターを増やし続けている(多い人では145回以上劇場に足を運んでいる)。
キンプリが大ヒットした理由について、前回はプロモーションの面から宣伝担当の柴田理紗さんに語ってもらった(参考記事:劇場アニメ「キンプリ」は何がすごいのか? “異例の大ヒット”を生んだ「応援上映」の正体)。
応援上映の力はもちろん大きいのだが、キンプリを語る上で、「裸で無限ハグ」「尻からはちみつ」などの突き抜けすぎた作風を無視することはできない。
今回は、コンテンツ面から成功の秘密を探るべく、菱田正和監督、タツノコプロの依田健プロデューサー、エイベックス・ピクチャーズの西浩子プロデューサーに話を聞いた。
「関西の応援上映はツッコミが多い」など、全国行脚した菱田監督が見てきたキンプリの裏側を余すことなくお伝えしたい。
「キンプリ」制作陣インタビューのハイライト
- 人気の秘密は「プリズム☆アフレコ」
- 観客が「60分しゃべりっぱなし」は予想外
- 関西はツッコミの嵐? 地域色豊かな「応援上映」
- キャラの性別を入れ替えたら大ヒット
- 初見もコアなファンも楽しめるコンテンツ作り
- 男性キャラを3DCGで動かす難しさ
- 待望の4DXは6月スタート!
- 続編に期待か
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.