お外に“GO”するときは――分かりやすく精度の高い熱中症指数計、タニタ「TC-200」:橘十徳の「自腹ですが何か?」(2/2 ページ)
今回はタニタの熱中症指数計「TC-200」を紹介しよう。熱中症が心配な子どもや高齢者、屋外でスポーツやゲームをする人は要チェックのグッズだ。
5段階のレベルでイラスト表示
使い方は実に簡単で、背面の電源ボタンを2秒間押せば「ピッ」というブザー音とともに熱中症指数が表示される。TT-560ではWBGT値と気温、湿度が表示されたのに対して、TC-200には数値が一切表示されず、その代わりに5段階のレベルがイラスト付きで表示される。
表示内容は、「表示なし(レベル1)」「注意(レベル2)」「警戒(レベル3)」「厳重警戒(レベル4)」「危険(レベル5)」の5段階。日本生気象学会によると、「厳重警戒」および「危険」は、すべての生活活動で熱中症が起こる危険性があり、とくに「危険」の場合は外出をできるだけ避け、涼しい室内に移動することを推奨している。
WBGTの測定間隔は30秒ごと。また、WBGT値が20度異常の場合、10分間隔でWBGT値に応じてブザーがさまざまなパターンで鳴る仕組みになっている。レベル1は音なし、レベル2はピィピィと約1秒間、レベル3はピィピィピィピィ×4回で約3秒間、レベル4だと約15秒間鳴り続けて、もっとも高いレベル5の場合の場合は、ピィーと3秒連続で鳴ったあと、1秒休止を繰り返して15秒間鳴る。
ブザーの音量は「大」「小」「無」の3段階から選べるが、「レベル5」の場合はブザー音量切替およびオフにできない。音を止める場合は電源をオフにする必要がある。30秒ごとにブザーが鳴ることに煩わしさを感じることもあるが、気温が急に変化した場合も音で察知できるので、この点は安心だ。
数値表示はないが分かりやすく使いやすい
TC-200は、従来モデルのTT-560と比べると数値による情報が一切出ないので、この点を不満に思う人もいるかもしれない。ただ、子どもや高齢者が使う場合は、こちらのほうが表示がシンプルで断然分かりやすいと思う。どのような人が使うかによって、TT-560と使い分けるのがいいだろう。
なお、この製品は、使用する高さを90〜150cmの範囲で設計しており、それ以外の範囲で使用するとWBGTの誤差が大きくなるとのこと。また、電源を入れてから表示値が安定するまでは10分以上かかるとのことなので注意しよう。
また、この製品は防水ではないので、雨の日に濡れてしまうような場所や、浴室など湿気の多い場所では使用できないので、この点にも注意が必要だ。
黒球温度計を搭載していない一般的な熱中症指数計に比べて大きめだが、使い方も簡単で、熱中症の危険度がイラスト表示で分かりやすく表示されるので、幅広い年齢層が使用できる。熱中症指数計の最初の1台としてもおすすめだ。
関連記事
- もう電車で寝過ごすのは嫌だ! キングジム「めざましイヤホン」を試す
今回紹介するのは、キングジムの「めざましイヤホン」。電車やバスに乗って居眠りをしても、設定した時間になるとイヤフォンの振動で時間を知らせてくれる。音が鳴らないので、周りに迷惑をかける心配も不要だ。 - 日本初! 黒球温度計を採用した家庭用の熱中症指数計「熱中アラーム TT-560」
タニタの「TT-560」は、家庭用として日本で初めて黒球温度計を採用した熱中症指数計だ。日射や地面からの照り返しによる熱を計測可能なので、屋内外問わず利用できる。とくに屋外で活動する機会の多い人は要注目! - タニタがスタイリッシュな体組成計「BC-314」発売――お弁当付き!
タニタは、外装に強化ガラスを採用したスタイリッシュな体組成計「BC-314」を発売する。「Hotto Motto」(ほっともっと)の「タニタ監修弁当」無料引換キャンペーンも実施。 - 野菜をもっと食べたい人に、タニタのデジタルクッキングスケール「KD-199」で摂取量を視覚化
タニタのデジタルクッキングスケール「KD-199」は、野菜の摂取目標量を計算する機能や、目標量まであとどれくらいの量を足せばいいのかが分かる機能などを搭載している。家族で使ってみた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.