キヤノンが9月15日に発表した、ミラーレス一眼の新モデル「EOS M5」(→キヤノン、EVF内蔵の“本気”ミラーレス「EOS M5」発表)。発表会で実機を触れたので、そのデザインや機能性を写真で見ていこう。
予想以上に小型
実機を持ってみて最初に気付いたのは「小さい」ということだ。筆者の手は決して大きい方ではないのだが、カメラボディーの幅が約12cm(115.6mm)と狭いため、手のひらに載せても親指と薬指、小指で苦もなくホールドできてしまうほど小さくまとまっている。
重厚感のある見た目とは裏腹に、本体重量は約427gと軽いため、持った瞬間「コールドモックかな?」と勘違いしてしまうほどだ。
上下に大きく可動するチルト式液晶モニターが便利
液晶モニターには、開いてから角度を調整するバリアングル式ではなく、液晶が常に外側に向いたまま角度を調整できるチルト式を採用した。バリアングル式と比べると、左右には角度調整できない代わりに上下には少ないステップで迅速に角度調整できるのがチルト式の特徴だ。
その角度も、上向きに約85度、下向きに約180度と大きく動かせるため、一般的な撮影はもちろん、自撮りも可能となった。EOS M5はキヤノンのミラーレス機の中ではハイエンドだが、小型軽量である点と自撮りができる点から、ハイエンド志向な女性ユーザーもターゲットに入れているように感じた。
「タッチ&ドラッグAF」でAF枠を直感的に決定
EOS M5は「タッチ&ドラッグAF」(いわゆるタッチAF)を搭載した。これは、液晶モニター上をタッチしてフォーカスを合わせる被写体を選択したり(絶対位置)、EVFをのぞきながら液晶モニター上で指を動かしてAF枠を移動したり(相対位置)できる機能だ。
EVFでのぞきながら液晶モニターを触ることを考えると、AF枠を左側まで持っていくには「相対位置」設定のほうが顔と干渉しなくて楽だ。また、相対位置の設定になっていても顔を離して液晶モニターでの表示になると、自動的に絶対位置に切り替わる。
初見でしっくりくる操作感
基本的な操作面、つまりシャッタースピード、絞り値、ISO感度などの操作に関してもかなり分かりやすい。左からシャッタースピードが前ダイヤル、絞り値が後ダイヤル、ISO感度が背面ダイヤルであると、液晶モニターを見れば一目瞭然だ。
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