ネイティブ4Kにレーザー光源、JVCから新世代のD-ILAプロジェクター「DLA-Z1」登場
JVCケンウッドは、ホームシアター向けプロジェクターの新製品「DLA-Z1」を12月上旬に発売する。新開発の0.69型4Kデバイスとレーザー光源を搭載した新世代モデルだ。
JVCケンウッドは、ホームシアター向けフロントプロジェクターの新製品「DLA-Z1」を発表した。新開発の0.69型4Kデバイスとレーザー光源を搭載した新世代モデルだ。価格は350万円(税別)で、12月上旬に発売する。
JVCの家庭用D-ILAプロジェクターは、「e-shiftテクノロジー」による“画素ずらし”で4K解像度を実現していたが、今回はネイティブ4K。デバイスの画素ピッチはわずか3.8μm。垂直配向技術や平坦化技術により、光の散乱や回折などの異常光を抑えて高いコントラストを実現するとともに大画面でも格子が見えにくく、滑らかな高精細映像の表示が可能だという。
光源にはブルーレーザーダイオードを採用した新開発のレーザー光源技術「BLU-Escent」を採用。3000lmの最大輝度と約2万時間という長寿命を両立させた。200インチを超える大型スクリーンにも投影できるほか、映像の明るさに応じてレーザーの出力制御も可能。HDR投写時のピーク輝度を大幅に高め、ダイナミックレンジの広い映像が楽しめるとしている。広色域のBT.2020も80%カバーした。
HDRは、Ultra HD Blu-rayのHDR 10のほか、放送用として普及が見込まれるHybrid Log-Gammaにも対応。HDR視聴時の設定を容易にするHDR専用ピクチャーモードも用意した。
光学系も新開発。4K解像度に対応するため16群18枚のオールガラス・オールアルミ鏡筒レンズを開発。レンズの直径も100mmと大きくなった。さらにR/G/Bの屈折率の違いを加味した5枚のEDレンズを採用。レンズシフト時の色収差やにじみを抑えるという。レンズシフトも上下100%、左右43%と広い。
HDMI入力は2系統で、いずれも4K/60p伝送やHDCP 2.2をサポートしている。
本体サイズは500(幅)×235(高さ)×720(奥行き)mm。重量は37.5kg。オプションとしてRF方式の3Dメガネ(1万5000円)、および3Dシンクロエミッター(1万円)をラインアップしている。
関連記事
- 4KプロジェクターでもHDRは楽しめる! JVC「DLA-X750R」が見せた映像設定の妙技
昨年発売の4K対応プロジェクターでHDR (ハイダイナミックレンジ)の魅力をきちんと引き出せるモデルは存在していなかった。しかし、JVCは6月までに最適画質設定や新ファームウェアを発表。画質が著しく向上していることが確認できて大いに驚かされた。 - JVC、ネイティブ4K「D-ILA」デバイスを搭載したプロジェクターを開発
JVCは、新開発の4K(3840×2160ピクセル) D-ILAデバイスを搭載した家庭用プロジェクターを開発。「IFA 2016」で披露する。 - JVCの4K対応D‐ILAプロジェクターがHDRをサポート――「DLA‐X750R」「DLA‐X550R」を発売
JVCケンウッドは、JVCブランドの4K対応D‐ILAプロジェクター「DLA‐X750R」「DLA‐X550R」を11月下旬に発売する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.