お金をかけなくてもちょっと手間をかけてやるだけで、セキュリティはぐんとアップする。それを実感させてくれるのが、オンラインで入手できる無料のファイアウォールソフト「ZoneAlarm」だ。ZoneAlarmの特長はインターネット側からのアクセスだけでなく、パソコンからインターネットに向けて行うアクセスについても、検出して警告してくれるところ。万が一、知らないうちにトロイの木馬やバックドアツールが仕掛けられても、外部への勝手なデータ送信はZoneAlarmが検出して防いでくれる。
すぐれた性能を持つZoneAlarmだが、開発元のZoneLabs社では、より高機能な上位バージョンの「ZoneAlarm Pro」と「ZoneAlarm Pro and PestPatrol」という有償のソフトウェアを販売している。無料のZoneAlarmは、いわば宣伝用ソフトということだ。なお、一般的な「体験版」と異なり、ZoneAlarmには使用期間制限などはなく、無料でずっと使えるので安心だ。
英語版ソフトということで、普通にインストールすると表示はすべて英語になる。英語はちょっと苦手という人だと二の足を踏んでしまうかもしれない。セキュリティにかかわるだけに、メッセージの読み間違いでダイアログの正しくない方の選択肢を選んでしまったらと思うと、不安になるのはうなずけるところだ。
そんな人に心強いのが、有志のユーザーが作成して配布している「日本語化キット」だ。これを使えばメッセージやメニューが日本語で表示されるようになるので、安心して利用できるわけだ。ぜひ日本語化キットをインストールして使用することをおすすめする。
日本語化キットのインストール方法は、配布されているアーカイブ(圧縮されたファイル)に含まれる、「File1.exe」「File2.exe」「File3.exe」のそれぞれを実行すればよい。なお、Windows 2000やXPなど、98/Me以外のNT系の環境では、File2.exeを実行する際にディレクトリ名を一部変更する必要がある。具体的には、「SYSTEM\ZoneLabs」を「SYSTEM32\ZoneLabs」に直さねばならない。注意してほしい。
※「ZoneAlarmのインターフェースと基本的な使い方を覚える」「フリーウェア版とシェアウェア版はどう違う?」の項目は,現在発売中のYahoo! BB Magazine 2002年5月号の誌面でご覧いただけます